作詞・作曲:松岡正剛
風は山から降りてくる
レタスのかごをかかえて
唇はくびれていちご
遠い夜の街を越えて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ
風は琵琶湖に落ちてくる
北山杉を下に見て
夕焼けはよそゆきマント
光る銀の靴をはいていたそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ
風は今夜も吹いている
死んでは駄目よといいながら
さよならは小さなみぞれ
そっと京都の闇に
捨てて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ
うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ

尚この曲は、論客で知られる松岡正剛さんが21歳の時、失恋して一晩で書いた曲との事です。
この曲がリリースされた当時、私は小学3年生で、北海道に移って3年目であり、まだバリバリの関西弁(正確には舞鶴弁と京都弁のチャンポン)を使っていました。
幼なじみのNちゃんは、比叡おろしを「大根おろし」の親戚位にしか思っていない奴で、ずいぶん聞かれたものです。
基本的にNちゃんはいい人で、私も(お互いに)好意を抱いていたのは確かですが、何せ一度興味を持ったが最後、自分が納得できるまで聞きまくる…早い話シツコイ(この詞の関西弁に興味があったらしい)
私も小学3年生で、曖昧に説明したものですから、Nちゃんから又聞きした連中から嘘つき呼ばわり…
ありゃ紛れもない「イジメ」でしたね(後にNちゃんは私に謝って来ましたが…)
この曲のアレンジは、フォークジャンボリー、小林啓子、新・六文銭と違いますが、ギターを弾くようになってからは、新・六文銭バージョンで歌っていました。
学校ではあまり歌いませんでした(説明するのがめんどくさい為)が、N,KちゃんやC,Kちゃんなんかは、詞に興味があったのか、よく歌っていましたが、Nちゃんは既に飽きていたみたいです。
今夜の京都も、底冷えしているのでしょうか…