忘れ得ぬ歌ぱーと104「妹」 | 遊遊のブログ

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思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。




作詞:喜多条忠
作曲:南こうせつ

妹よ
ふすま一枚 隔てて今
小さな寝息をたてている 妹よ
お前は夜が 夜が明けると 雪のような
花嫁衣裳を着るのか

妹よ
お前は器量が悪いのだから
俺はずい分心配していたんだ
あいつは俺の友達だからたまには三人で酒でも飲もうや

妹よ
父が死に 母が死にお前ひとり
お前ひとりだけが 心のきがかり
明朝 お前が出ていく前にあの味噌汁の 作り方を書いてゆけ

妹よあいつはとってもいい奴だから
どんなことがあっても 我慢しなさい
そして どうしても どうしても
どうしてもだめだったら帰っておいで 妹よ…


soon1974(昭和49)年かぐや姫7枚目のシングルで「神田川」「赤ちょうちん」に続く「四畳半 三部作」の第3弾、そしてかぐや姫解散直前のシングルでもあります。

同じ年、日活で秋吉久美子さん主演の映画も作られましたが、勿論中学生の私は観ていません。

私には従妹はいますが、妹はいないので、この曲はピンと来なかった部分がありましたが、養護施設での年少者の女の子と重ね合わせると、何となく意味が分かった様な気がしました。

今「妹萌え」なる言葉が流行っているみたいですが、この曲には「萌え」の要素は全くありません。

父母を亡くし、肩を寄せ合って生きてきた兄妹愛、と言ってしまえばそれまでですが、まだまだ貧しかった時代の日本で、恒常的に見られた、暖かい身内の風景の延長なのでしょう。

今私が住んでいる釧路には、3才上の従姉(×イチ)と姪っ子がいますが、たまにこの曲を聴きながら、コイツらの「身内愛」を感じています。