忘れ得ぬ歌ぱーと94「いま生きているということ」 | 遊遊のブログ

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いま生きているということ

作詞:谷川俊太郎
作曲:小室等

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディィを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
おこれるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いまどこかで兵士は傷つくということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで星は流れ
いまどこかで虹が立ち
いまどこかで火は燃えること
いま生きているということ
いまだれかが旅立つということ
いまだれかがだれかをみつめ
いまだれかが決意すること
いまだれかが問いかけて
いまぼくらは歌うこと
いま生きているということ
いま地球が廻っているということ
いまナイフはきらめくということ
いま子兎が跳ね鯨はまどろみ
いま種子はまかれ石は彫られ
いまぶらんこがゆれていること
生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
夜はあけるということ
風が立つこと
静けさということ
いま・・・・・・いまが過ぎてゆくこと
生きているということ

いま生きているということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ


soon1976(昭和51)年の小室等さんの曲です。

谷川俊太郎詩集「いしっころ」にも掲載されていましたのを、当時N.Kちゃんに勧められて読みました。

この曲は、ギター一本で歌える事から、N.Kちゃんと何度も何度も練習しましたが、なかなか難しい曲なんです。

後に「3年B組金八先生」でめ、劇中で用いられたみたいですが、私は「金八先生」は殆ど見ていない少年でした(理由…あまりにもくだらないから)のでよくは知りません。
ただこの詩は、下手な宗教家の法話より「説得力」があるということを、当時の私は感じました。