オオタメン冷凍うどんの巻

 

オオタメンという製麺屋さんが設置しているうどん自販機がうちの自宅近くにあります。

 

ここのうどんが滅茶苦茶美味で無性に食べたくなり、出掛ける前、嫁(様)に今日の晩御に買ってくるよう託ていました。

 

 

帰って早速、買ってきたか訊ねると、「もちろん!」と歯切れの良い返事。

 

 

その晩、僕はカレーうどん、嫁(様)様はきつねうどんをせがれらに分け与え、美味しくいただきましたが、ふと気になっていくつ買ってきたか訊ねてみると、若干の間があり、逆に「いくつ買ったと思う?」と意味深な質問をしてくるで、面倒だと思いつつ、あえて乗って差し上げることにしました。

 

 

そのへんのうどん屋で食べるより格段に美味しい、オオタメンの冷凍うどん「幻のきつねうどん」。

 

 

「んー3個か?」

 

「ブー!」

 

「じゃ6個?」

 

「ブーーっ!」

 

「えっ、じゃあ8つか!?」

 

「ブーーーッ」

 

「わからん、いったいいくつ買ってきたん?」

 

「正解を言おうか。10個買ってきました!

 

「まじか、スゲーわ、10個も買い占めしようなんて発想、オレには到底できんわ…」

 

「スゲーだろ!筋肉痛になったんだからな!

 

「筋肉痛??なんで筋肉痛?」

 

「フーカー抱きかかえながら、自販機で1個づつ、しゃがんで取り出したり、立ったり何度も繰り返したからなぁ」

 

「要するに8キロのオモリ(フーカー)を抱え、スクワットしたようなもんだろ。でも、たかだか8回程度で筋肉痛になるとは…

 

「うるさい!大変だったんだぞ!」

 

「まぁ、10個買ってくるところは凄いわ。…凄い食い意地や!」

 

 

そう言うと、食い意地ではなく、いちいち買いに行くのが面倒だったからだとしきりにいい訳を始める嫁(様)…。

 

 

「でも、よく冷凍庫入ったなぁー」

 

「2階の冷蔵庫にも入れたからな、11個入れるの大変だった…

 

「えっ、さっき10個っていってたけど…11個なん?」

 

…本当は12個買った!1個お義母さんにあげた」

 

「もう1個は??」

 

昼に食べちゃった…!

 

昼・晩連続うどんかよ!それに、今日兄貴、午前中来てたろ?兄貴のところに分けてやろうとか思わなかったんか?」

 

「思ったけど…買いに行ったの義兄さん帰った後だったし…」

 

「また買ってくればええやろー、スグ近くなんやから…」

 

兄貴には昨年の店舗移転問題でも色々相談に乗ってもらったり、PCトラブルでも解決に奔走してもらったり色々面倒を掛けており、その兄貴一家のためにうどんを分け与えようという発想を、これっぽっちも…微塵も浮かばなかった嫁(様)の強欲さに逆に感服させられたのでした。

 

 

蕎麦の聖地、信州に生まれ育ち、蕎麦よりもうどんに目がない、どこまでもうどん愛が止まらない嫁(様)様なのでした…。

 

 

僕が食べた『幻のカレーうどん』。出汁カレーうどんのお手本のような仕上がりでこれもめちゃ旨です。

 

 

幻のきつねうどん | 眠りを知る店 ふとん屋クガ