恐るべき、昭和の商売人…

 

うちの嫁(様)がよく母からお供え用の花購入を言付かり、利用している花屋の大将がとてもヘンコツな人で当惑させられていると愚痴をこぼしていました。

 

よくよく話を聞いてみると、その80歳くらいと思しき花屋の大将、とにかく「面倒くさい人」で…

 

 

  • 挨拶はタバコを吸いながら近づいてきて「おうっ!」、帰りの言葉は「またなー!」で「いらっしゃい」も「ありがとう」も決して言わない
  • 訪れる度に「家、近いの?」と同じことを訊ねられ、「オレ、すぐに忘れっから、次来たらまた名乗ってくれよー」と、客の顔も名前も覚えようともしない
  • 「時代は常に変化してる」と、熱く商売訓を語り始め、「オレは講師として引っ張りダコなんやー」と、毎回自慢話を散々聞かされる
 
 

 

母の花の先生も以前はこの店の常連でしたが、配達などで度々店を閉める店主の勝手気ままさに業を煮やし、「アンタは、殿様商売や!」と揶揄したことから「もう来んなー!」と、口論となり、出禁になったという逸話まであるようです。

 

嫁(様)から聞かされた店主の傍若無人さに、半ば呆れながら興味を抱き、Googleのレビューを見てみると、なんと評価は4.4の高評価ではないですか。

 

当然、中には辛辣なコメントもありましたが、それを息子さんが必死にフォローしている様子がうかがえました(「息子はまだまだや~」などとこぼしてるそうですが実情は逆のようです)。

 

確かに、店主は無骨ながらも人情味もあり、花に精通している面が高評価に繋がっているものと推測されますが、ヘンコツな面とのギャップが凄く、こういう商売のあり方もあるんだなぁ、と呆れるやら関心するやら…。

 

 

「あの店いくと、最低20分は自慢話を聞かされる。帰ろうと後退りしてるのに、なかなか帰そうとしてくれない…

 

 

店主にとって、気弱で従順な嫁(様)は格好のカモ、飛んで火にいる夏の虫みたいなもの。

 

 

 

 

母はそんな店主を煙たがり、花の購入を嫁(様)に言付けていることは火を見るよりも明らかでした。

 

 

店主とのやりとりを、NHKの朝の連ドラに出てくるエセ関西人のようにヘタな関西弁で再現する嫁(様)が滑稽で、ヘビに睨まれたカエルの如く自慢話を聞かされている姿を想像すると、涙が出るほど笑い転げてしまいました(笑)。

 

 

嫁(様)とヘンコツ店主との攻防、今後もぜひ見守りたいと思います。

 

ホント、恐るべき昭和の商売人です…。^^