センター試験が2020年で廃止され、大学入試は新しくなる。問われるのは思考力・判断力・表現力。知識偏重の詰め込み教育が時代遅れとなった今、中学3年生以下の子を持つ親は絶対に知っておくべき大学入学新テストの中身です。
30年ぶりの大改革。文部科学省は大学入試センター試験に代わり2021年1月から始まる「大学入学共通テスト」の実施方針を公表した。センター試験からの変更点は大きく二つ。一つは国語と数学で記述式問題が入ること。もう一つは英語で民間の検定試験が導入されること。
国語と数学は、自分が持つ知識を活用して考えをまとめ、書き出す能力を測る傾向が色濃くなる。英語では「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能の習得を重視し、民間の検定試験の導入される。24年までは大学入試センターが作成するマークシート式試験も併存し、25年以降は民間の検定試験に一本化される。
文科省の狙いは急速な社会構造の変化に対応できるように、学力の3要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を身に付けさせること。大学入試を変えることで、知識偏重の学校教育を変えようしている。
改革は21年以降も続く。25年の新テストでは高校の世界史と日本史を統合した「歴史総合」など新たな科目の登場が予想される。英語が民間の検定試験に一本化される。
英語は検定試験の候補として英検、TOEFL iBT、IELTSなどが挙がっているが、大学入試センターが認定するのはこれから。マークシート式試験も併存するため、どう対策をするのがいいか難しい。
新テスト全体についても試験時間や実施方法などの詳細は検討中。今後行われるプレテストを経て、19年度の初頭をメドに実施大綱がまとめられる。新テスト導入の衝撃は非常に大きい。国公立大学志望者はもとより、私大の約9割がセンター試験を利用した入試を実施している。
21年からの新テストは、現在の中学3年生が初めて受験する。内容が変わる25年のテストを受けるのは小学5年生だ。大学進学を考えているなら、今から準備が必要だ。
学力の3要素を身に付けるには、調べ学習や論文作成、ディスカッション、プレゼンテーションといった、子どもが主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」が必要といわれる。それを授業で実践している学校なら、新テストの問題がどんなものであっても対応できる力が自然と養われる。
アクティブ・ラーニングのメリットは、新テストへの対応だけではない。論文作成などの取り組みは推薦入試やAO入試でのアピールポイントになりやすい。国立大学協会は21年度までに推薦やAO、国際バカロレア入試などの入学定員を、全体の30%に増やす方針。私大はすでにAOや推薦の入学者が全体の約50%を占める。



