多くの笑いと涙を生んできた私のハッピープリティパワフルブログもとうとう最終回を迎える。
寂しい。
大学は10年制に移行することを提案したい。
今シーズン事あるごとに「俺が主人公!」と言っては、周りに苦笑いを生んできた。
これにはツッコミに定評がある「GENTO」もお手上げである。
本当に申し訳ない。
実はこの言葉を私の脳内に刷り込んできた罪人が関大サッカー部に在籍している。
私が実行役である以前に被害者であることを考慮し、謹慎処分を受けるならば彼に罪をかぶってもらいたい。
まずはそんな彼との出会いから話そうかとも考えたが、皆様の貴重な時間が無駄になりそうなので控えておく。
さあ、気持ちを入れなおして
これから私に大きな変化を与えてくれた
2つの気づきについて話そうと思う。
あいにく作文が苦手で、2-3周読み返す必要があるかもしれない。
熱々のコーヒーを淹れてくるといいだろう。
私のかけがえのない時間である関西大学体育会サッカー部生活は
1年目「東剛史コーチ」率いるREDGROWから始まった。
剛史さんは常に明るく、エネルギッシュで、いい意味で学生よりも学生っぽかった。
同時に明るさの裏側にある深みと、楽しさと熱量が両立する雰囲気づくりの技術に魅了され、あんな人になりたいと憧れるようになった。
現在でも決断に迷ったときには、「剛史さんならどうするだろうか」と想像し自分を奮い立たせることは多々ある。
そんな剛史さんは、自分に「チームプレー」に関する気づきを与えてくださった。
何かエラーが起こると
「下村はどう思う?しっかり周りと話せよ」
当時のREDGROWは伸び代たっぷりのカテゴリーであり、問いかけられなかった日はない。
そのたび私は自分の頭で最善を考え答えを出し、当時の4回生に食って掛かるかのように意見することも多々あった。
今考えれば相当扱いにくい後輩だったに違いない。
だが、当時の先輩方は自分の話に耳を傾け、本気で向き合ってくれたのを覚えている。
チームが良くなるためならどんなに生意気な後輩からも意見を吸い上げよう、そんな素直さや勝利に対する貪欲さが印象的でかっこよかった。
仲間として認めてもらえていることが本当にうれしかったし、恵まれた環境のおかげで、言われずとも自分の考えを持つ癖がついたし、自分の考えに自信を持つことができた。
同時に、チームの一員であることを強く自覚し結果や起こる事を自分事としてとらえられるようになった。
この人たちのために、このチームは自分が勝たせなければいけないと強く思った。
技術レベルが高くなくても、相手が強くても、ピッチ状況が悪くても
・誰よりも走ってカバーする。
・スプリントしてゴール前に入っていく。
・仲間に高い基準を求める。
以降この3点は徹底しようと心に決めた。
一緒にプレーした人、プレーを見てくれていた人にその覚悟が伝わっていれば、それほど嬉しいことはない。
サッカー人生14年間にしてチームプレーの本質や、深さを感じ、よりサッカーが大好きになった。
大学サッカー1年目で気づくことができて本当によかったと思う。
2つ目の気づきは2年の夏
半月板損傷。それ以降復帰と離脱を繰り返し思うようにサッカーができない日々が続き、
3年の春には半月板断裂。手術、今季絶望。
サッカーができない生活との出会い。
もちろん悔しい思いをしたが、サッカーへの関わり方が変化したことで、今まで見えなかったことが見えるようになった。
グランドに行くと
仲間が真剣にサッカーに取り組む顔がよく見えた。かっこよかったし、頼もしかった。
自分の隣では拓海が学生コーチとして指導をし、練習メニューを考えていた。
トレーナーのかんなとしんいはいつも自分を気にかけてくれていた。
土曜日になるとOBがグランドに来て、たくさんのことを還元してくれた。
病院に行けば色んな人がそれぞれの怪我に対するリハビリに打ち込んでいた。
応援に行けば、ピッチ上で体を張って戦うTOPの選手の姿に勇気をもらった。
応援しているようで応援されている気分になった。
挙げだしたらきりがないくらい、多くの人がそれぞれの場所で頑張っていると感じた。
みんなのその姿があったから自分は復帰が遠くてもリハビリを頑張ることができた。
確実に言える。
みんなの存在が私のモチベーションだと
1シーズンピッチから離れたからこそ気づくことができた。
心の底から、みんなのことが、関大サッカー部のことが大好きだ。
どんな立場になってもこの組織の勝利のために頑張ろうと思えた。
これらの気づきはサッカーに限らず、今後の人生をより良いものにしてくれるだろう。
気づくのは早ければ早いほどいい。
この話がどこかの誰かの力になれれば私の左膝も喜ぶだろう。
関大サッカー部に入部していなければ気づけなかったことばかりだ。
自分はサッカー選手としても人としても成長できなかったのではないかとも思う。
小学生の頃は自分の弱さを他人のせいにした。
中学生の頃は自分より劣る人を見つけては安心していた。
高校の頃は自分の弱さを自覚し、戦うことから逃げた
そんな自分がこんなにもチームや仲間のために、本気になれるようになった。
自分に多くの出会いと喜びを与えてくれた関大のために
私をここまで成長させてくれた関大サッカー部という組織のために
関大に関わるすべてのことを自分事としてとらえる
関大の勝利のために全力を尽くす
自分の立ち位置がピッチでもスタンドでも自分が勝たせる
常に関大の主人公でいる
今シーズン自分が事あるごとに
「俺が主人公!」
と宣言していたのは、これらの気づきから得た関大愛を表現したかったからだ。
さて、「GENTO」は納得のいくツッコミが思いついただろうか?
「GENTO」とは四年間すべてを同じカテゴリーで過ごした。
特に今シーズンは苦しいシーズンになったが、彼の支えがあり頑張れた気がする。
これまで伝えなさ過ぎていたため、この場で感謝を伝えたい。
これを読んでいる今、明日どう馬鹿にするか考えているに違いないだろうが、まあいい。
ブログを書くにあたってこれまでの人生を振り返ると、本当に多くの方々に支えがあり今の自分がある事を強く感じる。
感謝と涙が溢れ出しそうでなかなか手が進まなかった。
それほど自分は生きている中で様々な仲間、感情、経験に出会った。
それらは紛れもなく「サッカー」というスポーツが私に与えてくれた、私だけの宝物である。
最後に私が大好きな「仲間」、そして「この先出会う仲間」に向けて
一つメッセージを送りたい。
「自分だけがこの人生を生きているという感覚を持ち、そんな特別な環境を味わい尽くしてほしい」
自分の目から視えている光景は、溢れ出す感情は、他の何にも変え難いかけがえのないもの。そして自分だけのものだ。
誰が視るか、誰と視るか、どんな気持ちでそこにいるのか、何を目的としているのか、どんな意味づけをするか
挙げるときりがない程、
1つの事象が持つ価値は人によって異なる。
だから自分の五感を使って感じる世の中のすべてのことは、すべて自分だけのもの。
全ての瞬間が自分にしか生きられない人生の1ページだ。
そんな感覚を持ち、自分だけのかけがえのない人生を過ごしてほしい。
世の中を客観視して、自分を世の中のただ一人なんて思わなくていい。
組織において自分がその組織を構成する一人だなんて思わなくていい。
自分の人生において自分は特別なんだ。
そんなマインドで、たくさんのことを経験し、たくさんの失敗を経て、自分だけにしか成し遂げられないことをやってみないか。
1回きりの人生だ。
自分の想像を超える自分だけの景色、経験、感情に出会いに行こうじゃないか。
いつどこで出会うかはわからない
何かを犠牲にしなければならないかもしれない。
役職や仕事を持ってみなければ視えないかもしれない。
不特定多数に向けられたSNSには確実にない。
実際に足を運び、肌で感じなければわからない。
そんな答えのない、自分にしか生きられない、
あなただけの人生を存分に味わおう。
そして、酒を飲みながら自分の人生について熱く語ろうじゃないか。
私は自分にしか生きられない人生を追い続けるよ。
あなたはどうだろうか。
もしわくわくしてきたなら
「私もあなたも主人公だよ」
P.S みんなの人生に「下村哲平」という人物が登場し続けてほしいという思いを込めて
「ポー🤞」
次回は
関大サッカー部史上最高の大型補強として迎えられた、パワフルトレーナーのお出ましだい。
彼女の愛深さはシルクロードを通って全世界へ広がり、包み込むだろう。
そろそろアップの時間なので、ドロンします。
