「大学サッカーのすゝめ」/ 吉本武 | 全員サッカーへの、挑戦

全員サッカーへの、挑戦

関西大学サッカー部は
「全員サッカーで日本一」になるために
熱い毎日を送っています。












「1年生からスタメンで試合に出てプロサッカー選手になる」
















これは、サッカーを体育会でやる人のほとんどが入学前に立てる目標である。

ただ、そんな目標を立てたほとんどの人が1、2年経つとこんなことを言う。















「こんなはずじゃなかったのに…」と



















皆さんこんにちは。

여러분 안녕하세요。

総合情報学部4回生吉本武です。

湘南生まれ湘南育ちです。






日頃より関西大学体育会サッカー部に関わるすべての方々に感謝を申し上げます。







先日、

「たけしくんの去年のブログを読んで救われました」と言われてとても嬉しかったです。読んでない方はぜひ読んでみてください。

今回もそんな誰かの心に響くものになったらいいなと思います。






大学最後のこのブログでは、僕が大学生活4年間でもっとも強く意識したこと、感じたことを3つ、

ありのままに書きました。






特にサッカー選手を目指している人に向けて書いたつもりです。

長くなってしまいますが、ぜひ最後まで読んでいただけるとおたけ喜びます。







それでは行きます。







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①「誰と一緒に生きるか」







SNSの発展やコロナウイルス蔓延の影響で人との直接的な関わりが少なくなった一方、世界中の人と簡単に繋がることができ、間接的な関わりが多くなったこの世の中。





そして、生きていくのに欠かせないのがこの人との関わり。

広く浅くなのか

それとも

狭く深くなのか。

もちろん、広く深くが一番良いがそう簡単なことではない。







永松茂久さんの「君は誰と生きるか」という本を読んで考えさせられたことがありました。







自分に何もなくなった時に隣にいてくれる人は誰ですか?

調子がいい時に人が集まるのは当たり前であって、調子が悪い時やいざとなったときに自分のことを本気で心配してくれて真摯に向き合ってくれる人は誰ですか?







とある日の夜、体調が悪くて夜ご飯を作るのがしんどくてピザの宅配を頼みました。

たまたまそこで働いていたのがくろの友達で、そのことを聞いたくろはLINEで、


「プロになるんやったらピザなんか頼むなよ」


と言ってくれました。

熱を測ったらしっかり熱があったのですが(38.8℃)、このように言ってくれる仲間が近くにいることってものすごく大切なことだと強く感じました。






そういう、

自分のことを本気で思ってくれて怒ってくれる人を大事にしたい

ということです。





人は言われなくなったら(無関心)終わりだと僕は思います。






生きていく上で悩みの全てが人間関係であるということも学びました。(嫌われる勇気より)











②「どの環境に身を置くか」







本田圭佑さんが近畿大学の卒業式で講演をしていた時にこんなことをおっしゃっていました。




環境にこだわれ。




もちろん、トップレベルの欧州の選手や南米の選手は幼い頃からそのトップレベルの中で揉まれているから、その分レベルはどんどん上がります。





チームの中で一番うまいやつのグループで練習をしたり、上のカテゴリーの人の自主練に自分から参加し話を聞いたりするなど。(最近結構後輩に断られますが…)





聞く時は後輩だろうと関係ありません。

ただなにも考えずに聞くのではなく、自分の意見を持って質問することが大事だとも感じました。





やるべきことはたくさんある。いや、やらなくてはならない。

そういった貪欲さは、プロになることや上のステージに行くためにはとても大事な要素だと思います。






ただ人は、





環境に流されてしまう。

環境に甘えてしまう。

一度低い環境に行くとその環境が当たり前になってしまう。

自分が選んだ環境なのに、環境のせいにしてしまう。

環境に支配されてしまう。






その一方で、





環境が人を育て、環境が人を強くする。





だから、環境にこだわり自分をいかにより成長できる環境に置くかが大事です。





そして、サッカーは1人でやるものではなく1人では決して、成長することはできないし日本一も取れません。

そこで、先にあげた誰と一緒に生きるか、誰とサッカーをするかが大事になってきます。





どんなに悔しい思いをしたとしても

人は寝ると、時間が経ったらその悔しさを徐々に忘れていきます。





忘れないように口酸っぱく仲間同士で成長していく、共に高みを目指せる人と過ごすべきだと僕は思います。(私生活はまた別)





しかし、その環境を邪魔してくるものが生きていくには存在します。




お酒であったり、スマホであったり、遊びであったり、睡魔であったりと大学生になると時間もたくさんあります。





その時間をどのように自分に使っていくのか。

誘いをうまく断るかなどは難しいことです。









③「夢が叶わなくなるのはいつ?」








大学生になると、小学生の時に比べると夢を掲げる人が減ってきます。





サッカーの話をすると、特に高校生から大学生になるときに多くの人がサッカーを辞めると思います。





大人になるにつれて、賢くなりある程度の道徳が身に付きます。







それはいい意味でも悪い意味でも。







これが夢の足枷となり、自分の夢への道の障害となってしまう。





子供の頃はひたすらサッカーボールを蹴っていた。

誰かに褒められなくてもサッカー選手という夢に向かってひたすら突っ走っていた。





ただ、大人になるにつれ自分自身の今の位置と夢を結びつけて自分の限界を決めてしまい、無理だなと夢を諦めてしまう。





夢に限らずやりたいことを諦めて制限をかけている人は多いのではないでしょうか。





特に、サッカー選手になれるかなれないかの瀬戸際の人。(大学サッカーをやろうか迷っているそこの君)





夢が叶わなくなるのは、その夢を諦めた時だと思います。





人生理不尽なことだらけです。

なので、試合に出れない時が続いたり、怪我をしてしまったり、不貞腐れることもあると思います。








こんなはずじゃなかった。








そんなことを思う時もあると思いますが、


俺の方がうまい。俺が出た方がやれる。俺が最強だ。


という強気な姿勢を持ちつつ、それと同時に謙虚な姿勢も持つ。





不貞腐れるのではなく、自分を信じて自分のやるべきことをずっと続ける。(まじで)

僕もこの4年間ずっと自分の牙を磨き続けてきました。(やりすぎはよくないけど)






人は、うまくいかない時ほど他人にベクトルを向けてしまいがちです。






これが人の弱い部分だと思います。













自分の最大の敵は自分とよく言いますが、その逆で自分の最大の味方も自分です。












自分がまず自分のことを信じて、続けることがなによりも大事だと思うのです。









プロサッカー選手になるためには、サッカーの実力、サッカー脳、フィジカル等が大切になることはもちろんのことだと思うのですが、運とタイミングもその要素に含まれると僕はこの4年間で感じました。

運というのは、誰が仲間(同期、先輩、後輩)になるか、どことどこで試合をするか、天候、ピッチ状況などなど挙げたらキリがありませんが。





そういう運を引き寄せるのも自分次第であって、いつチャンスが転がるか本当にわからない。

その時のためにずっと自分の牙を磨き、続けることは大切だと思います。







まぁ、こんなに熱く語っているんですけど僕も何度も諦めかけました。

サッカーを、関大サッカー部を何度もやめようとしました。





ただ、本当に多くの人に支えられてなんとか今の自分があります。



 




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この22年間を振り返るとさまざまなことがありました。








幼稚園年中終わり頃にサッカーをはじめて、

小学校では、親がコーチと同じくらいの熱量を持つ江南南サッカー少年団に入団しました。

死ぬほど父に怒られて帰りの車では毎回泣いてた気がします。

ただ、そのおかげでものすごく成長を感じた小3までの3年間。





その後レオーネ山口(現レノファ山口)、バディーSCと小学校では親の転勤もあり3つのチームに所属しました。





中学校は、Jクラブのセレクションに落ち(マリノス、フロンターレ、ベルマーレ)そのままバディーJYに上がることになりました。





高校は日本大学藤沢高等学校に進学したがここで初めてスタメンで出れなくなり、1年生のチームのCチームまで落ちた時はめっちゃ落ち込んだのを覚えてます。

そして、ボランチからサイドバックにコンバートされました。(これが転機)

進藤コーチ本当に感謝してます。

そこから、少しずつ出場機会を伸ばしていきました。

3年生の春の大会の終わり際に、やっとスタメンになれたものの、インターハイ予選で西川潤擁する桐光学園に負けてしまい全国大会には出られませんでした。 





大学選びは、関西大学に一つ上に知ってる先輩が3人いたという理由でセレクションを受けました。(たくやなぎやりんたろう、中瀬古くんにはここで出会った。僕もたくやなぎくんに関してはすごく上手い子だとサッカーをやる前までは思ってた)

というのも、「サッカー選手を目指すということはより厳しい世界を選ぶということなので、サッカーでの内部進学を安易にしてはいけない」と高校を選ぶ時から日大への内部進学を父に禁止されていたからです。





運良く合格をもらい、関西大学に入学することになりました。

ただ、関大に入学してからもものすごい壁にぶち当たりました。





1回生の時は公式戦出場時間0分。

練習試合もほとんどなかったため、試合したのは3試合くらい。

2回生は、色々あって(去年のブログ参照)公式戦の出場は数試合。やっと、復帰したものの初めての手術(肩脱臼)を経験しました。

3回生は、FCにて右サイドハーフをやったりベンチを温めたりと全国社会人サッカー大会では出場時間20分、もちろんトップチームの出場は0分。

4回生になってやっと、トップチームの試合に関わることができました。





浦和レッズ戦では過去最高のプレーをしたものの、緊張のせいか60分で攣ってしまい無念の途中交代。

ただ、最高の相手、最高の応援、最高の環境、本当に心に残る一生忘れられない経験となりました。

しかし、その後はベンチスタートが続いています。(りゅうせい1年間ありがとう)








ここまで書いてきた通り僕のサッカー人生目立った経歴はなく、トレセンや代表経験、選抜経験など何一つありません。





こんな僕がプロになって世界で活躍したら、みんなも諦めるわけにはいかなくなるでしょう。





そうだよな!にわけん!りょうじん!うえそう!るい!










この4年間、




新しいことがたくさんできるようになった。

牡蠣を食べれるようになった。

さんまさんに笑いで褒めてもらえるようになった。(こうだいとコナンに褒められたら松ちゃんに褒められたくらい嬉しい)

たくさん読書をするようになった。

なんでやねんがすっとでるようになった。

初めて、サッカーが嫌いになった。

まだ足が早くなれることを知った。

西村真祈にたくさん怒られた。

コーヒーをブラックで飲むようになった。

風呂で仲間とたくさん語った。












上の文、頭文字を取ってみてください。

















日系ロシア人みたいになってしまいましたね。












22年間、常にサポートしてくれた家族には本当に感謝してます。








お父さんはもうすごいです。




サッカーをしたことがないのに、独学でたくさん勉強し、子供の時から厳しく指導してくれました。



普段からネットの記事であったり、1スクロールでは読みきれない長文が送られてきます。



試合前には、


「しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく しつこく」


という、しつこい文がしつこいほど送られてきました。




僕が不貞腐れた時も必ず


お前ならできる


と僕のことを信じ、叱って、応援してくれました。




お母さんは、子供の頃から車の送り迎えや美味しいご飯を作ってくれました。




熱いお父さんとは対照的で人で、

お父さんに怒られた時に必ず慰めてくれました。




たまにかけてくれる言葉にはものすごく助けになりました。





まだ、将来がどうなるかわからないですが、

あと少しサポートよろしくお願いします。







他にも、



吹田寮の2人

ふけちゃん

総合情報学部の親友

松さん

黒田家

Tiger Coccoの皆さん

リセットケアの皆さん

clubhouseの皆さん

イチリキの皆さん




ここには挙げきれませんが、

たくさんの人に支えられた4年間。

この場をお借りして感謝申し上げます。







高校生の時には考えられないくらい成長をすることができたこの関西大学体育会サッカー部での4年間でした。







大学4年間、長いように見えて一瞬で終わってしまう。

人生の夏休みと言われるこの4年間、フリーな時間が一番多いこの4年間。

是非有意義に使ってほしいと思います。









そして、10日ついに最後の大会インカレが始まります。

僕にとって最初で最後のインカレ。






2023年12月24日。

カシマスタジアム。




ピッチには紫紺を纏う戦士達。

会場には関西大学体育会サッカー部が誇る日本一の応援集団。




90分?120分?PK?

わからないけど最後笑って終わるのは僕たち。






あー、みんなとサッカーするのも残り4試合かー。








4年間の集大成。

必ず日本一獲ります。









次のブログは、関大が誇るアツアツな男。

話す時にお腹の前で螺旋丸を作りながら、間をうまく使い、深いことを言ってるように見えて当たり前のことを言う男。

2023年度関西大学流行語大賞を受賞した人です。


インカレ後になりますが、日本一の報告も兼ねて素晴らしいブログを書いてくれると思います!



お楽しみに!