仕事はいつも戦い② | エルコのブログ ~ドイツはライン川のほとりで~

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ドイツはライン川の近くに住むエルコが、日常の風景をお届けします

退職届を出す期間をネットで調べ、31日ある月で退職する場合は次の月の4日までに出せば良いというのを見つけ、その日は2月28日。4日までに郵送で届く可能性は低い。

幸い今年は29日まであったので、29日の朝夫に退職届を書いて貰い、仕事に行く前にそれを受け取って、着いたと同時に職場の責任者に提出。

 

前もって現状を訴えて、賃上げも要求していた時に「それじゃぁいい加減社長も無理って言うよ」と言われたことがありました。「じゃぁ、他の方法を考えないと」と退職をほのめかした時「それはあなたの判断だから、こちらからは何とも言えないけど」と言われました。

なので私の気持ちは知っていた筈なんですが、いざ退職届を出されるとやっぱりショックだったようです。

「洗剤使用禁止が私にとって最後の言葉でした」と告げると、あちゃー…という顔をしていましたが、どうにもならないものはどうにもなりません。

 

するとその日のお昼前、社長から呼び出され「退職届を受け取ることはできない」と言われました。

洗剤の話も、必要ないと思われるものに使っていたから、それについて言っただけで、常に使用禁止ではない。(ある小学校の陶器の食器を洗うのに使っていたと言うけど、そんなことはしていない)

私は仏教徒だから、環境問題に考慮して洗剤の使用を減らそうとしただけだ…と。

 

いや、仏教徒だったら会社経営なんかしちゃだめでしょう。

欲あり過ぎじゃないですか。しかも嘘ついてるし。

それに仏教徒と環境問題は関係ないですし。

仏教徒なめんな

 

それはさておき、今、色々と改革を進めてて働きやすい職場を作ろうとしている所だから、2週間だけチャンスをくれないか?

それでも少しも変わらなかったら、退職届の期限通り3月いっぱいで退職できることにするから…と。

私が毎日何をして、何を管理して、どう職場を動かしているかを伝えました。

正直、これは洗い場の仕事、しかもペーペーの私の仕事じゃないでしょう?と言うこともやっていました。

備品の管理とかもそう。私たちしか使っていないならともかく、上の調理場の清掃にもスポンジやら金だわし、洗剤類を使っているのに、最後に使った人が上に言わないから私たちが必要な時に何にもない状態が度々あるんです。

しかも、スポンジがないんだけど?と私に言ってくる始末。

調理場で出た空き缶をそのまま放置し、さも私たちの仕事であるかのように台車に載せてくる。

調理場の補助の人は時間があるし、手ぶらで歩き回っている時間もあるのに自分でやろうともしないでこちらに押し付けてくる。

 

とか、何と言うか、子供が仕事をしているような感じなんです。

 

その1週間後、全員を集めて改革するべきところを告げ、各々が責任をもって管理する場所を決めました。

そうすることで責任の所在を明らかにし、私が担っていた仕事を分担させるのが狙いの様です。

まぁ、その殆どが配送の人たちの仕事なので私の仕事はあまり減っていないんですけど。

 

一番の問題は、配送の人たちが保温ボックスを空にして、洗い物を洗い場に持ってくる筈なのに、それをしないで休憩を先にして、その間私たちが自分で洗い物を集めなければならないことでした。

運転手を休憩させるために、本来私たちの仕事じゃないものを肩代わりしているのが嫌だったのです。

残飯を入れるバケツも運転手がやるべきことなのに、最後の最後まで残しておいて、結局私たちが自分で空にしなければならない。

バケツは最後に取りに行きますが、洗い物は途中で行かなければなりません。

洗うものがなくなってから取りに行くので、その時間のロスがなければもっとスムースに、早く仕事が終わるんです。その時間も洗い物に費やせれば、超特急でやらずにもう少し余裕をもって事に当たれるのに、運転手の怠慢のせいで私たちがより早く仕事をこなさなければならない。

あまりにも理不尽です。

 

これも社長に訴えたので、その後の改革として運転手の内の2人がボックスを空にすることを約束しましたが、病欠とかが多いところなので人がいなければ結局私たちがやらなければならなくなるんですよねぇ。

 

一応、会社側の対応、改革、改善が見えましたので退職を取り下げて残ることにしましたが、今後どうなるのか。

 

話し合いの時に

「もっとお金欲しい?」

「そりゃぁ勿論!」

全員笑う

「じゃぁ、この改革に付き合ってくれるなら賃金アップするよ」

と言ってたのに、3月の給料はそのまま。

言いたくないのにまた言わなければならず、メッセージで「あれは冗談だったの?冗談だったなら私の落胆は相当なものです」と送り、「あれは冗談ではなかったよ。今度きちんと話をしましょう」と返事を貰いましたが、その返事が来るまでずーーーーーーーっと私の心は落ち着かずざわめいていました。

だって、1年も経たないうちに2回も賃上げを要求しているし、何かすごくがめつい印象があるんですもん。

私だって色々考えましたよ。言うべきか、言わざるべきか。

人が多くなれば私の負担は減ると言っていたから、私に支払うのではなく空いている人をあてがうのかな?とか。

でも、私が1日にやっていることを1時間ごとにリストアップし、どれだけ私が仕事をしていたかを見て知っているし。

いや、でも、これは今後は〇〇の仕事、これはXXの仕事だしと、仕事の振り分けをしていたので、やっぱり私の仕事の負担が減るから賃上げはないのかな?

そうしたら私はやっぱり強欲じゃないかぁ

 

とか色々。

 

イースター、夏休み、秋休み、冬休みと、小学校が休みの時は仕事はガクッと減るのです。

それと普段の日を平均したら、仕事量としてはそれほどでもないんですよ、実際は。

休暇期間は何をするかを考えたりやることを探したりするのがむしろ大変なくらいで。

そうすると現状の13.5ユーロでも不満はないっちゃぁないんですが、それでも言質は取っているのでそれを反故にされるのも癪だしなぁということで、そんなメッセージを送ってみたんです。

実際、仕事が格段に減るならそれ以上貰うのも気が引けますしね。

だけど、マックスとの賃金差は1ユーロほどしかなく、それにも関わらず私の仕事量は彼の数倍もあるというのはやはり不公平なのではないか?

でも、仕事の分担がなされれば、その差は大きくなるのか????

 

気持ちを強く持って、自分の権利を主張していかなければならないのは、ホント、性に合いません。

戦い…

嫌です、ホント

 

でもですねぇ、娘の幼稚園や小学校の時間を考慮すると、今の職場がベストなんです。

退職を考えた時に次の仕事を探しましたが、時間的に合わないのばかりでした。

始業が7時からとか、無理。一人で学校に行かれるようになったらできるかもしれませんが、それまでは無理。2交代、3交代制の所は仕事内容や給与面で良くても、家族がいたら家族との時間が無くなってしまうので無理。

 

働き方の変更をしようと色々やってくれてるのは見えているので、それを見て落としどころを模索しないとダメですね。これ以上給与増を望むのは無理なので、それに見合った仕事量にこちらが調整することになるのかなぁ。でも、それって怠慢なんじゃないか…

でももう戦いたくないし…

 

誰か助けて!