10月2週目の記憶力 | エルコのブログ ~ドイツはライン川のほとりで~

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ドイツはライン川の近くに住むエルコが、日常の風景をお届けします

先週、毎年恒例の栗拾いに行ってきました。

夫と出会ってから6回目、娘とは3回目の栗拾いです。

妊娠中、つわりのひどい時期にも頑張って行きました。

吐き気止めにレモンのアロマオイルが良いと見たので、アロマオイルの小瓶を握りしめ、吐き気が込み上げてきたらすぐに匂いを嗅ぐことで吐き気が暫く治まり、何とか乗り越えたのでありました。

 

いやぁ、すごい執念ですね。

 

だってこの時期の収穫を逃したら、1年栗ご飯が食べられないんですよ。大好きなんで時々季節に関係なく食べたくなるんです。

冷凍して時々楽しむんです。

おかげで妊娠中に入院を余儀なくされた時も、たまたま炊いてあった栗ご飯を持っていくことができましたしね。

洋風のご飯ばっかりじゃ嫌になりますから。

 

さて、この家族の伝統行事になりつつある栗拾い、毎年10月2週目の土曜か日曜に行くことになっています。

この時期が一番ハズレがないかな?と思ってのことです。

10月初めじゃまだ熟してないとか落ちてないんじゃ行く意味がないですし、3週目だと取り尽くされているかもしれません。

 

娘が生まれた年は楽でした。

授乳の時間さえ気をつけていれば良かったからです。

何なら途中森の中で粉ミルクとお湯を混ぜて飲ませることもできますし。

去年はもう歩き回っていたのでちょっと大変でした。

でもまだ距離はそんなに歩けないので、主にベビーカーの中でしたので、それでもまだいけました。

今年は……

歩くスピードも格段に上がり、視野も広がってあちこち走っていって栗拾いどころじゃない!

唯一私が楽しみにしている行事なのに、全然楽しめない…

集中して探さなきゃ見つからないし、拾いながら選別もしなければならないのに、見ているのは娘の後ろ姿のみ。

全然拾えずイライラしっぱなし。

栗ご飯の命運もかかっているので思わず声の調子もキツくなりました。

 

夫は私のように栗が好き!という訳ではないので、私に付き合ってくれてる感じが濃厚です。

なので「自分が見てるから、好きなだけ集中して良いよ」と言ってくれました。winwinです。

 

それからはもう、二人をそっちのけで地面に目を凝らします。

キラッと光る栗を見れば、大きさに関係なくすかさずゲット。

屈まずに掴めるマジックハンドを持参しているので、拾うスピードは落ちません!

それに、覚悟を決めて手を突っ込んで取らなければならない様な、棘のある茂みもなんのその。

取りにくいところに結構落ちているんですよね。

 

さて、今回の収穫は

たったこれだけ。

ヒジョーーーーに少ない!えーん

 

例年だと1,2時間も歩いていたら、手提げ袋3つはずっしりするくらいなのに、袋の半分が関の山。

しかも傷んでいるのや虫食いも、どうしても混ざってしまうので更にこれより減ることになります。

 

下のおばさんと話していたら、お兄さんのとこのクルミの木も実が少ない上に小さくて、質もあまり良くないんだそうです。

毎年夏前後に雨が降らないでカラッカラになっているので、地面にある水分自体が少なくなって実をつけないんじゃないかって言っていました。

今後毎日雨が降り続けたとしても、来年までに通常レベルの貯水量には戻らないとの試算も出てるので、それも納得です。

去年も良くないなぁと思っていましたが、今年は稀に見る不作の年です。2010年くらいはすっごく良かったんですけどね。

二人で初めて行った2015年も良かったんですよ。

 

でも、これだけの量でも剥くのは大変な作業です。

今までは栗に切り込みを入れてから圧力鍋で2分ほど茹でてから剥いていましたが、今年はこの秘密兵器を使いました。

 

 

スゴイ切れ味。

バネの力で補助してくれるので、力を全然必要としません。

「鬼皮と渋皮がいっしょにむける」とありますが、正にその通り!

でも様子が分からず時々厚く剥けてしまうので、私は鬼皮を剥いでから渋皮を削り取るように使ってます。

 

スゴイ!

去年、日本で買いました。年に1度のイベントのために。

 

タイトルの記憶力がまだでしたね。

 

毎年行くその町には、中国系の日本食レストランがあります。

富士山と書いて「ふじさん、フジヤマ」と両方の読み方が書いてあるので、レストランの名前はよく分かりません。

 

今までずっとそこで食事をして帰ってきてたんですが、去年、少し話をしたんです。

私達を見たことがあるけど、定かではないと言われて…。

いや、そうですよ。私達はもう何度も会ってるんですよ、でも年に1度だけって。

そうしたらすっごく驚かれて、「えー!?片道2時間もかけて!?」ってなりました。

そして今年、マスクをしていて顔の判別が付きにくいんですが、私の目を見て、「あー!今年も栗拾い?」と言われたんです。

「今年はもう時期が終わっちゃうのにって心配してた」と。

「そろそろ来る時期だ」って話てたとも言われました。

食事を終え、帰る段になって「これからまた○○まで走るの?」と、私達の住んでいる市まで覚えていてビックリ!

それほど印象に残る珍客の私達ですが、それにしても記憶力がすごいなぁと感心しています。

 

最初の飲み物3つ、サービスまでしてもらっちゃいました。

 

そこの豚の角煮丼が大好きで、1年に1度食べられるのを楽しみにしていたんですけど、去年からなくなっちゃったので、今でも残念でなりません。

ヘタしたら1年に1度しか注文されなかったのかもしれません…

 

別れ際の挨拶は「Bis nächstes Jahr また来年」です(笑)