初めてこの言葉を聞いたときは、響きのおかしさに笑ってしまいました。
ドイツ語で助産師さんの事をHebamme(ヘバメ)と言います。
妊娠が分かって産婦人科を訪ねた時に先生から矢継ぎ早に色々な説明を受けたのですが、その時に何故助産師さんが必要なのかは聞きそびれてしまいました。
とりあえず今でも覚えている事は「毎週月曜日にヘバメが一人うちにも来るから、その時に聞きたいことがあったら聞けば良い」っていう事です。
しかし、そのヘバメに会うのに予約がいるのか、どういう風に会えば良いのかなど全然分からずじまいで、そうこうしているうちに月日はどんどんと過ぎてしまいました。
去年の年末前に出産の準備コースがあるというのを知り、ネットで近くの助産師さんのいる事務所というのか営業所というのか、そういう施設のサイトを見てみると準備コースは2月に1度ある事が分かりましたが、そのコースはいっぱいでした。
年明けに出産までに間に合う次のコースがないか聞きに行くと、半年に1度くらいしかやっておらず、しかも人数が6人まで。それじゃぁダメだという事で別の施設を探すことにしました。
その時受付の人からヘバメはもういるのか?みたいなことを聞かれたのですが、その時もヘバメが何をしてくれるのか分かりませんでしたので、とりあえずいらないと断ってしまいました。
準備コースを受ける施設で後のことが分かるだろうからという判断でした。
ところが出産する予定の病院で貰ったパンフレットを改めて見てみると、妊娠から出産までの事が薄~くですが一通り書いてあり、そこにヘバメの仕事も書いてあったのです。
出産後のケアを家まで来てしてくれるそうなのですが、それも必要なのか何なのか全く分かりません。
先日話をした税理士さんの旦那さんの話では、ヘバメがうちまで来てくれたかどうかは覚えてないという話でしたし、夫の推測ではそれは自宅で産む時の話ではないか?との事。
私たちは勿論自宅で出産なんてしませんから、それならヘバメはいらないのだろうか??
でも、ちょっと前に見たテレビでは、出産前の妊婦さんの家にヘバメが来ていたりしてましたし、産後のケアをしているシーンも見ました。
どれが何が正しいのか分からないので、夫の友達の奥さんで2年前に出産したという人に分からない事すべてを聞きに行ってきました。
その人曰く、ヘバメは出産後に自宅まで来て、色々と指導してくれるんだそうです。
体のケアは勿論の事、色々な疑問にも答えてくれますし、新生児の体重を計ったり、母乳がきちんとでているか、与え方は正しいか、新生児の扱い方が正しいか等々、新しく母親になった人のサポートをしてくれるんだそうです。
それなら絶対に必要ですよね。いらないなんて思って断っちゃった…。
というわけで今日、早速断ってしまった施設に行ってまだ空きがあるかどうか聞いてきました。準備コースでは大幅に出遅れてしまったので、今回ももう手の空いている人がいないんじゃないかととても不安になりましたが、問題なく出産前の予約を取る事ができました。
その予約時に母子ともに健康か、赤ちゃんはどんな風に育っているのかなどなど色々な事を聞かれるそうですし、こちらからも色々と質問できそうです。
夫の友達の奥さん曰く、ヘバメとは相性が重要だから、ダメだと思ったら別の人に変えてもらう事もできるんだそうです。みんな親切な人だよとは言ってくれたんですが、それでも人間ですから合う合わないがあるそうで、そういう時には遠慮なく変えてもらった方が良いと。
まぁ、それもそうですね。とりあえず今はどんな人に当たるのか楽しみにしていたいと思います。
その他、様々な施設で妊婦や子供にまつわる色々なコースが本当に沢山あるそうですが、マタニティヨガやスイミングなどは別にやらなくても良いんじゃないか?と言われました。大体同じくらいの数週の妊婦さんが来るから新たな友達ができるから、そういうメリットはあるかもしれないけど、特になくても大丈夫だと。
良かった!
出不精で運動嫌いの私なので、コースに行かなきゃとなったらかなりのストレスだなと思っていました。
子供が生まれてからは、プールだの何だの小さい子供たちがいるコースに通うのは、同じ月齢の子供と友達になれるし母親とも知り合いに慣れるから、こちらの方を重視した方が良いそうです。
まぁ、子供のためですから、そういったコースには通うつもりでいます。
さてさて
ヘバメでの準備コースで出遅れた私は、じゃぁ、産後のコースを申し込んでしまえ!と思ったら、今度は「早すぎる」と笑われてしまいました。
産後のコースは生まれてからで良いそうです。
早めが良かったり遅くて良かったり、何だか良く分かりませんが、産む予定の病院で準備コースを受けることができますので、何とかなっています。
だって、出産に向けての説明会に行った時なんて、臨月の人が来ていましたから、そんなに悠長なことで良いんだ~と思っていたんですね。
それに出産の予約とかもいらないと言うし。
まぁ、色んな所に色んな受け皿があるようなので、あまり気張ったり焦ったり不安になったりしなくても何とかなるのがドイツでの出産なのかもしれません。