先日、ちょっとした騒動が持ち上がった。

朝、寝床から立ち上がるとめまいがするのだ。それもくらくらではなく、風景がぐるぐると横に旋回する。メリーゴーランドを小規模にしたような感じだ。そして、軽い吐き気もあり、なんだろうコレ?と思っていたら、朝食後盛大に戻してしまった。これは尋常ではないと思い、早速「めまい」「吐き気」で検索すると、いくつか病名が上がってきた。そのうちの一つは脳血管障害に起因する深刻なものだ。

 

ここ最近、認知症の本を読んだりして、気になっていたせいもあって、かかりつけの内科へ行くと、大病院の耳鼻咽喉科へ紹介状を書いてくれた。なぜ、めまいや吐き気が耳と関係があるのか、不思議に思いながら、耳鼻科を訪ねると、担当医師が開口一番「おそらく、一番軽い病気の一つだと思う」と言ってくれたので、ひとまず安心。そして私が入室してきたときの足取りをみて、そう思ったという。流石、専門家は目の付け所が違う。

簡単な検査ののち、これは「浮遊耳石」という病気だということが分かった。私のは、典型的な症状らしい。また高齢の女性に多いとのこと。

 

実は来院するまで、自分なりに原因をいろいろ考えてみて、最終的に思い当たったのが、急性アル中。なぜなら症状がぴったり当てはまったからだ。

というのは、赤ワインをボックスワインで買い込んで、以前は夕食時にグラス2杯ほどたしなむ程度だったのが、ここ最近はボトルワインと違って中身が見えないのをいいことに、昼間っから、そして、料理中もつまみ食いならぬ、つまみ飲みをして、キッチンドリンカーよろしく飲みまくっていたのだった。「ボックスの中身が分からなくたって、グラスの数を数えれば分かるだろうが。。」と息子には完全に馬鹿にされてしまった。

しかし、紹介状を書いてくれた内科医に原因は「急性アル中」と報告されては立つ瀬ないなーなどと思っていたので、そうではなくてほっとした。

 

やはり、節度ある生活は大切と猛省した私であった。