久しぶりに自分のブログを開いて、あまりにも長きにわたって休筆していたのに気づいて、我ながら驚いた。そんなに長い間ご無沙汰だったのか。。。

その間何も考えずに過ごしていたわけではない。ただ、この間、関心事が国の内外を問わず、政治に偏っていたので、なんとなく遠のいていたのだと思う。

今日書こうと思い立った事柄も政治といえば政治なのかもしれないが、私の中ではもっと国民としての意識というか想いというか、もっと根源的なこととしてとらえているので、一筆書くことにした。

それはずばり、皇位継承問題。

いろいろ論議されているが、私の想いはただ一つ。国民の幸福につながる人物であることは勿論、「外に出しても恥ずかしくない」天皇であってほしいということ。というかこれは必然だ。

男なら誰でもいいといわんばかりな論調は滑稽というか、おつむのレベルを疑いたくなるほどだ。アンタたち、それ、本気で言っているの?と問いたい。

 

本当の愛国心が今まさに試されようとしている。為政者たちの賢明な判断を心から祈っている。

最近ネットで出会ったフランス映画「沈黙の海」(2004年)"Le silence de la mer" にはまっている。

何度見ても飽きることなく、毎日何回でも見てしまう。

ドイツのナチ占領下のフランスでの、ナチの青年キャプテンとフランスの少女の純粋な恋愛を描いているのだが、

二人の間に会話はない。あるのはドイツ軍人のモノローグのみ。そしてそれをガン無視する少女とその祖父。少女の両親は二人とも戦争で亡くなっている。背景にはバッハのプレリュードが流れていて、この曲が全編を通して運命的な役割を演じている。

二人の感情の強い動きはすべて顔の表情から読み取るのみ。相思相愛なのにそれを表すこともできない苦悩。感情があふれることはあっても触れることもできない。というか、必死でそれを抑えている。特にドイツ人役俳優(実際はスイス人)の演技は見事だ。

少女も愛国心(ガン無視はその表れ)と純粋な愛との間で苦悩する。しかし、クライマックスでは彼女は音楽の力で彼の命を救う。それが祖国愛を貫いたまま、彼女がなしうる全てだったのだ。

悲しいのは、彼女が発した最初の言葉が「さようなら」で、それがそのまま最後の言葉になった。

他の国でもこの映画は広く愛されているらしく、ロシア人の「戦争を憎む」というコメントが印象的だった。

ほかの安っぽい恋愛映画など足元にも及ばない、深く悲しい映画だ。

 

あるYoutubeで「人が死ぬ間際に本当に後悔すること」というテーマを取り上げてあって、心に深く感じるものがあった。

ある老人ホームで絶大の人気を誇る老人がいた。現役時代は学校の校長を務め、人格者で誰からも慕われていた。訪問客も絶えず、その人の周りはいつも人であふれていていた。さぞかし幸福な晩年を過ごしていると思われていたのだが、ある晩見回りのスタッフがその人の部屋の前を通ったら、泣き声がするので、驚いて訪ねたら、彼は誰も彼の悩みや心配を分かってくれないというのだ。つまり、誰もが彼はいい人で、 皆に好かれており、悩みなどないと決めつけているため、彼の本心を理解しようとはしないというのだ。彼は常に人に囲まれているものの、実は天涯孤独だったのだ。

逆に多少わがままで、そこそこトラブルなども起こしている人が、唯一訪ねて来る娘だけには本心をさらけ出すことができ、最期には自分は幸せだったと言い切って、亡くなった人を対照的な生き方として取り上げてあった。

 

これは本当に考えさせられるポイントだ。自分も含めて、人はとかく表面的な側面だけで判断しがちだが、その人が心の奥深く何を考え、感じているのかを理解するのは難しい。幸せそうにしているから幸せとは限らないのだ。逆に(適度に)文句たらたらのほうが正直でより人間的ということか。私も大いに参考にさせてもらおうっと。