先日、台湾で大地震が起こり、莫大な被害が出た。

同じ震災国として、他人ごとではなくとても心が痛む。

日本で地震が起こった時も、すぐさま義援金など救いの手を差し伸べてくれた親日国でもある。こちらからも、義援金を贈るのは当然のことではあるが、私はそのほかに将来を見据えた、もっと有益な手段があるのではないかと思っている。

 

これはずっと前から考えていたことなのだが、それは「お金ではなく、技術を贈る」ことだ。

日本はこれほどの震災国でありながら、特に都市部では免震構造の建物が多く、かなりな倒壊を免れている。

被災した国はこれからも地震が起こる可能性はあるのだから、将来に備えて、免震構造の建物を構築する必要がある。そうでなければ意味がない。その素晴らしい技術を持っている日本がお金ではなく、その技術を提供したらいいのではないかと思うのだ。

 

海外旅行をするときに、治安とともに一番気になるのは地震だ。免振設備を構築するだけの金銭的余裕のない国も多い。ある人がシンガポールに出張するときに、宿泊するホテルを建築した会社が、日本であることを必ず、確認するという。また、私もイタリアに興味があるのだが、今一つ旅行に思いきれないのは、地震だ。いくら風景が魅力的でも、食べ物がおいしくても、地震で建物が倒壊したら元も子もない。

 

特許とか、いろいろ問題はあるのだろうが、これはぜひ一度考えてほしいと思う。日本が最大限に貢献できる分野だと思うからだ。