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2月も下旬、時折寒い日も有りますが段々と気温も上がって来て春が近いと感じますね。🌸🌸🌸
海の方では底物釣りで早くもノッコミの石鯛が釣れ始めてる様子。
年中無休のクエ釣り師としてはウズウズしてくるシーズンです。
さて今回の投稿はクエ釣りや石鯛釣り、ぶっこみ釣りでの税金とも言われる「ウツボ」につきまして。
正直、クエ釣りなどをしていてウツボが喰ってくると「ウツボかよ〰️」って忌み嫌う方が多いのではと思います。
自分もウツボが喰って来ると仕掛けを根に持っていかれたり針掛かりしても仕掛けをグルグル巻きにされたりと正直あまり喜ばしい魚では有りません。
なのでクエ釣りをしていてウツボのアタリと判断したときは針掛かりしない様にタイミングを見て早めに仕掛けを回収しております。
しかしこのウツボ、旨いんです。
今回はこのウツボの食味について投稿してウツボの株を上げて参りたいと思います。
とにかく本当にメチャ旨いんです。❗
高知県では昔からウツボを食べる文化が有りどちらかと言うと高級魚に分類される方では!と思います。
事実、販売されているウツボの加工品は高額で取引されてます。
魚市場でも水揚げされたウツボは大きいサイズになるとkgあたり1000円を超えることも有ります。
そう魚市場に水揚げされるということは専門にウツボを捕りに行く漁師さんが居ると言うこと。
「ウツボカゴ漁」といって筒状の籠にエサを入れてウツボを捕獲する漁法です。
また前回の投稿で説明しました「くえ縄漁」におきましても漁師さんは外道で掛かったウツボは捨てずに必ず水揚げされておりまして貴重な海産物として確立されております。
そんなに貴重であれば持って帰り食すれば良いではないか!と思われますがひとつ難題がございまして。
ウツボの難題!
それはウツボを捌く作業。
そうです、要はウツボの骨取り作業。
ウツボに限らずウナギやハモといった長物は小骨が非常に多い!
ウナギは蒲焼きにしたときに食べても骨が残っていてもほとんど気になりませんよね。
ハモに至っては調理のときに骨切りと言って細かい間隔で包丁を入れて骨を細かく刻んでおります。
ウツボはと言うと骨が大きい!
小骨と言っても口の中で必ず残ってしまうほど大きい。
なので骨切りしても嫌な感じで口に骨が残ってしまいます。
この小骨を完全に除去しないと美味しく頂くことが難しいのです。
自分が以前勤めていた水産会社ではこのウツボの加工品に力を入れており骨を完全除去した加工品を販売しておりました。
自分も捌き方を習おうとしましたが社内でもわずか二人しか習得しておらず企業機密として教えてもらうことが出来ませんでした。
実際ウツボの骨の完全除去はどの水産加工場に行っても企業秘密としてほとんど世に出回って降りません。
昔はウツボの中骨を除去しただけのものがほとんどで干物にして食べるのが主な食べ方でした。
しかし一度でも完全に骨を除去されてるウツボを食べるともう骨有りのウツボには戻れません。
こういったこ事情も有って加工賃が大きく付帯されることも有りより高額で販売されてると思われます。
釘で目打ちしてウツボがまな板で滑らない様にします。
背開きで開いて中骨を除去します。
中骨を除去するまでの一連の流れです。
このウツボを捌いてるのは同じ九絵七武海の「足摺の主」。
主もウツボの達人です。
骨の完全除去もお手のもの!
主も独学でこの骨除去を自分のものにしており門外不出⁉️となっております。
あ!ちなみに自分はウツボが食べたくなったらウツボを持参して主におまかせしております。
いつもお手数をお掛けしております。m(_ _)m
さて続きましてはウツボ料理につきまして。
骨の除去がとにかく難しいウツボではございますがその食味は絶品です。
ウツボの食べ方につきましては干物、唐揚げ、天ぷら、すき焼き(へら鍋)、タタキ等が代表です。
干物は捌いたウツボに塩をして干したもの。
他の一般的な干物同様に焼いて食べると皮目が香ばしく身はプリプリで美味しいです。
昔から食べてるウツボの代表的な食べ方です。😋
ちなみに自分も幼少の頃からこれは大好きで親に「ウツボ食べたい!」とよくねだっておりました。
ただ高級品で滅多に食べることが出来ない干物でした。
続いて唐揚げ。
これは2種類有りまして干物用にほしたものを刻んで唐揚げに調理したものと、干さずに生のまま唐揚げにしたもの。
以前は骨の完全除去をしていないものがほとんどだったので干したものを細かく刻んで唐揚げにしてました。
これはとにかくビールに相性抜群です。🍺
つまみには最高ですよ。!
生から唐揚げにしたものはホクホクで柔らかくご飯にも合いますよ。🍚
また天ぷらも絶品で軽く塩を振って食べたら病み付きです。😋
唐揚げ、天ぷら用として販売されてるものが有りますので!
生の加工品
干してからカットされたもの。
続いては「すき焼き」。
すき焼きといっても地元では「へら鍋」という料理です。
味付けは通常のお肉を使ったすき焼きとほとんど同じですがお肉は使わずにウツボを入れる料理です。
ウツボに限らず地元ではブリや石鯛などをよくこのへら鍋にして食べます。
大根を多く入れて甘辛くたいたへら鍋は寒い時期には最高です。
そして最後は高知県の郷土料理のタタキ。
タタキと言えばご存じカツオですが高知県は様々な魚をタタキにして食べます。
カツオの仲間のスマやハガツオはもちろん、グレや石鯛といった魚もタタキにします。
ときには上物釣りで嫌われるキツやサンノジなんかもタタキで食べる風習があります。
そんな中でもウツボはタタキで食べる代表格と言っても過言では無いくらい高知県ではメジャーな料理です。
カツオのように皮目を強火で焼くのでは無く弱火のオーブンなんかで身の中までしっかりと加熱されたものを薬味たっぷりのポン酢で頂きます。😋
主が気まぐれでたま~に販売してるウツボのタタキ
メチャクチャ旨いですぞ〰️❗
高知県の郷土料理に「皿鉢料理」なるものが有りまして様々な種類の刺身を豪快に盛り合わせたものが有るのですがこの盛り合わせの中にウツボのタタキが入ってると真っ先に無くなる人気ぶりです。
ウツボのタタキは近年メディアでもよく発信されていて県外の方にも少しずつですが馴染みがついてきてる様に感じます。
あ!ちなみにストレートにお刺身で食べても美味しいですので!😋
底物釣り全般で嫌われ者のウツボですが食べてみると正に、目から鱗!となるでしょう。
骨の処理が難しいですが是非食べてみてください。
下処理が無理!という方はお取り寄せで骨を完全除去された加工品も販売されておりますので。
自分もまた大きいウツボが釣れたら主にお願いしてタタキ頼もうかな~
クエや石鯛はもちろん大本命のターゲットですが外道として釣れるウツボにも一度、関心を持っていただければ!と思います。
それではまた