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年が明け早一ヶ月、今日は節分。

能登半島地震からの復興も願い、鬼を払い福を招きたいものですね。

 

今年はピンポイントで寒波が来るもののどちらかと言えば暖冬なのかなえー

釣りにも行きやすい天候なのですが休日になると用事が出来たり雨が降ったりでなかなか釣行出来ずにおります。魂

まあこの時期はシーズンオフと言えばシーズンオフですが・・・

ただ年中無休でクエを狙っておりますのでチャンスが有れば行こうかなと思っております。口笛

そんな中、昨日魚市場で年下の漁師をやってる子から声を掛けられクエ談義をしました。

年下と言っても地元の漁師で一番頑張ってるんじゃないか⁉️って言うくらい水揚げの多い漁師さんです。💪

その漁師さん、カツオの一本釣りやキハダマグロ釣りを始め延縄、曳縄など何でもこなします。

中でもクエについてはこだわりが有るようで本人も「クエが一番面白い!」と言います。

そんなこんなでクエ談義が始まり今年の海の状況や釣果などについて話をしました。

狙うフィールドは違えど同じ魚種を狙うもの同士として勉強になる事が多くあります。

そして今回はいつもと違ってクエ釣りと言うよりは地元の漁師さんが行っている「クエ縄漁」につきましての投稿です。ウインク

 

「クエ縄」地元ではもっぱら「しなわ」と言います。

クエを狙う場合、岩礁帯に縄を延えていきますので「瀬の縄」→「せなわ」これがなまってきて「しなわ」となったと言われております。

実際漁師さんのなかでは瀬を「せ」と言わず「し」と言う方も多いです。

ここでは解りやすくクエ縄と明記して説明して参ります。

自分のクエ釣りの基本となる考え方は実はこのクエ縄の影響が多く有ります。

自分も何度かこのクエ縄をやったことも有りますし何より自分のクエ釣り、いや釣りの師匠である亡き父親からの教えもこのクエ縄からのものが大きいと言えます。照れ

とにかく親父からは基本の全てを教わりました。

釣り針やサルカンのくくり方を始めグレの釣り方から漁業の延縄まで様々な事を教わりました。

親父も漁師をやったり鮮魚販売をしたりとにかく海、魚のことは何でも知ってました。

漁師もカツオの一本釣り漁、一本釣り漁、延縄漁、定置網漁など様々な漁業に携わっておりその知識、見聞は今でも自分の中で大事な知識となっております。おねがい

一本釣りで狙うクエ釣りやクエ縄漁についても根掘り葉掘り親父に聞いて実際にクエ縄漁を親父と何度かやりました。

船からの釣りはどうしても自分の性分に合わなかったのも有り数度しか実施しておりませんが勉強になりました。

狙う場所についても、「こんな場所で⁉️」って言う目から鱗な事も有りました。

海底丸見えで磯からでもこんな場所狙わない!と言う場所でもクエを釣ってきてました。

磯釣りでは潮流の流れが有った方が良いとされておりますがクエ縄では潮が早いとダメ!

昔はクエは夜釣りじゃあ無いと釣れない!と思っていたのですが真っ昼間でも水深10メートル無い場所でもクエ縄でクエを釣ってくる。

海を生業としていた親父からクエの生態や狙う場所、釣り方のアドバイスを多く頂きました。

 

まあ自分のクエ知識のルーツはさておいてこの「クエ縄」につきましてどういったものか簡単のご説明しますね。ウインク

 

皆様もご存じの様にクエはその高価な値段が着く魚として有名でいわゆる高級魚の代表格と言ってもいいでしょう。

そんなクエを漁師さんが狙う場合、サバやイカ等を活きエサにした一本釣り「泳がせ釣り」か「クエ縄」です。

なかでもクエ縄は効率良くクエを狙うことができる漁法として確立されております。

「クエ縄」=「延縄」です。

一本の長い幹縄に多くの枝針を設置して岩礁帯を狙う漁法。

簡単に説明すると下の写真の感じ。

効率良くクエを狙えますが縄の量によっては非常に時間と労力のかかる釣り方です。アセアセ

 

先ずは浮き。

浮きは縄の両端に着ける浮きです。

よく海岸にうち上がってる大きなフロート(発砲スチロール)です。

 

この浮きの下に浮縄を設置して縄を落としていきます。

浮縄は主の幹縄と接続していきます。

浮縄の長さは30m、50m、60m、100mと水深に合わせて使い分けします。

浮縄の先端にオモリとなる錨をつけてその上に幹縄を着けます。

船に乗ってる方からしたら当然なのですがこんな小さい錨でも錨の上部の環に直接、縄をくくりません。

錨が掛かってどうしても外せなくなったときに環に直接縄を括ると引っ張ったときに縄が切れて錨を回収出来なくなるからです。

こうやって錨の爪側に縄をくくると錨を起こしやすくなって錨を捨てる確率が低くなります。

 

そして主の幹縄なのですが等間隔に枝縄(いわゆるハリス)を着けております。

大体、枝縄と枝縄の間は9~10ヒロ(13~15m)ほどで一つの幹縄に枝縄が30本ほど着けてます。

すなわち幹縄の長さは大体430m~450mくらいになります。

 

幹縄

 

枝縄

 

枝縄の先端にナイロンの100~120号を着けてその先に針をくくります。

このサイズのナイロンをくくるのも慣れないと難しく普通にくくったらすぐに緩んで来ます。

 

枝縄の針にエサを刺しながら幹縄を投入していきます。

エサはメジカ、サバをぶつ切りにしたものを使用。

そして幹縄の最後にまた浮縄を投入して投縄作業の終了です。

 

これがクエ縄の設置方法ですがあとはこの縄をどれだけ多く設置するかが勝負の分かれ道です。

当然多ければ多いほど有利になるのは言うまでもありませんが多いほど労力と時間が!・・・あせる

自分は過去に親父とやったときは船も小さかったので4縄ほどが精一杯でした。

ちなみに先日話をしたと言う年下の漁師さんは何と14縄入れるそうです。‼️滝汗

はっきり言ってえげつない量です。ガーン

 

そして設置したクエ縄の揚げ縄作業にかかります。

これが大変でとにかく時間がかかります。

一縄たかが30本ほどの釣り針の回収なのですが途中で縄が根掛かりしてることもあったりウツボで縄がぐちゃぐちゃになってたりして厄介なことも多く有ります。

そして待望のクエが掛かってるときは縄が掛かってる感覚で、恐らくクエが針に掛かって岩場に張り付いてたり穴のなかに入り込んでる状態なんでしょう。

自分達が磯からクエを掛けたときはクエがエサを喰ってすぐにやりとりをしますが延縄ではエサの着いた針を長時間放置してるのでその間にクエが喰ってると当然何かに潜り込んだり張り付いたりしてることが多いです。

なので縄を揚げてるときに根掛かりしてたら「おっ!もしかして⁉️」ってなります。えー

ただ縄が根掛かりしてるときの法が多いですが期待をするタイミングでもあります。チュー

クエが掛かってるとやはり重量感の有る曳きで引っ張ります。

ただ根を切るとあとは簡単に上がってきます。

取り込みも磯と違い慌てること無く簡単にギヤフ掛け。

大体作業はこんな流れです。

ただ今の船では当然の設備なのですが縄の巻き上げ機が必要です。

以前親父とクエ縄をしていたときの船にはこの巻き上げ機が設置されてなく揚縄作業も手で引っ張り上げてました。💪

なので親父はその船でクエ縄を入れるのは本当に水深の浅い場所ばかりでやっておりました。

ある日、自分一人でクエ縄を入れに行ったとき深場でやってみたら面白いんじゃね!って水深30mくらいのところへ設置しました。

そして揚縄のとき親父と一緒に行って親父が「お前、こんな深い場所に縄入れたんか!」って言われ、まあ大丈夫やろ〰️って親父に言うと「これ縄揚げれるか~⁉️」って焦っている。あせる

実際揚げてみるとこれがなかなか上がってこない‼️アセアセ

いやホントに上がって来ない‼️

どう言うこと!滝汗

単純に水深が深くなると当然抵抗が大きくなり、ようは停泊してる船を永遠と引っ張ってる感じ!チーン

冗談じゃなく死ぬるかと思うほどキツかった。チーンチーン

何本かクエが掛かってはいたが嬉しく無いくらいキツかった。チーンチーンチーン

経験不足が祟りました。アセアセ

 

時間も労力も掛かりますがクエを釣って水揚げしたときは達成感が有ります。

 

沖でクエを釣るのも簡単では有りません。

ましてや現在、自分はこのクエを磯から一本の針で狙うのですから更に難儀です。チュー

それでもこの魚に取り憑かれ、はまりこんでおります。キラキラ

沖で狙うも磯で狙うも基本的なことは同じ、この経験や親父に教わった事を教訓として今後もクエを狙って参ります。💪💪💪

それではまたバイバイ