前編と後編にまとめるつもりが調子に乗って長文となってしまい後編が中編になってしまいました。
興味のある方はお付き合いください
海底に這わせる仕掛けについての続きです
この這わせ仕掛けについてはいろんな仕掛けが有って、そもそも瀬ズレとハリスを1本のワイヤーで通しにして中通しのオモリを使用しスリーブやゴムチューブでオモリストッパーにして針をつけたもの。
接続箇所が少ないので強度は有りそうです。
ただウツボの攻撃でハリス箇所がキンクした場合に本体ごと交換となってしまうので自分は瀬ズレとハリスを分けてキンクしたハリスだけを交換できるようにしてます。
瀬ズレワイヤーは強度のみを考え7本撚りの32番を使用
やや硬いですが食い込みにはさほど影響が無いので安価なものを使ってます。
オモリについては潮流の速さや水深によって変えますが30~80号くらいの六角オモリを使用。
オモリは必ずテンビンを使用して遊動式にします。
テンビンにこだわりは有りませんが出来るだけ小さいものを使用、大きいL型テンビンなどはそれ自体が根掛かりの要因となるので使いません。
瀬ズレの下部にクッションゴムを入れてます。
ハリスは食い込みの良い柔らかめの49本撚りの41番ワイヤーを使用
巨魚釣り専門の方からワイヤー細くない!?と言われることが有りますが、まず切れません
昔、漁師をやっていた父親や現在、現役でクエ縄漁に行かれてる方にクエの仕掛けやクエの習性、クエの居そうな場所など根掘り葉掘り聞きますが仕掛けについて「クエ釣るのにワイヤーなんかいらん!」と言われます。
たしかにクエの歯は小さい犬歯で細いナイロンだとひとたまりも有りませんがワイヤーを切るか!?と言われればたしかにそういう気がします。
クエを釣る漁師さんはナイロンの80号くらいを枝(釣りで言うハリス部分)に使ってます。
200kg~300kgのマグロを釣る漁師さんでさえ120号のシーガーを使用。
(昔はワイヤーを使ってましたが・・・)
では自分がなぜワイヤーを使っているかというと、釣り始めてからよほどキンクしない限りハリスの交換はしません。
でも釣ってる間にウツボが何度か掛かってきたりしてきます。
ナイロン系のハリスの場合、ウツボが掛かってくるとどうしてもキズが付いて強度に不安が有ります。
その点ワイヤーだったら何回、ウツボが喰ってこようと気になりません。
しかも49本撚りの柔らかいワイヤーなのでウツボにグルグルにされても解いて使えます。
ただ水温の上がってくる季節になるとちょっとヤバい奴が現れます
そうサメです
小さいもの(50kgくらいまで)であれば怖いこともないのですが100kgをゆうに超えるサメが来ます
このサメ実際、釣り場のすぐ近くで捕れたサメです。
そんなときワイヤーハリスを使っていると、これもまたなかなか切れません
石鯛釣りで使用するワイヤーであれば切れてくれますが・・・
ヤバい奴とのガチンコ勝負になってしまいます。
これははっきり言って危険です!海底付近を走ってくれれば道糸が切れてくれますが上層を走られた場合、最悪は道糸を全部もっていかれて終わりです。
巨魚釣り専門の方が聞くと怒られるかもしれませんが、ヤバいサメが喰ってきたと判断したら道糸をハサミで切るとかしたほうが良いですね
なのでこういうリスクが有る場合は自分もフロロカーボンの100号なんかでハリスを使います。
あくまで自分は”クエ釣り”なので
取れない化け物とまともに勝負するつもりは有りません
と、いろいろとワイヤーについて書きましたが結論、自分の使用しているワイヤーでクエに切られることは無い!と信じてます。
続いては針につきまして
使用しています針はクエ針40~45号。
この這わせの仕掛けの有効性は言ったように食い込みの良さ
せっかく食い込みの良い仕掛けなのに針がすっぽ抜けしては千載一遇の好機を逃してしまう
なので針掛かりの良い(すっぽ抜け防止)大きめの針を使ってます。
あまりこの釣りに関心の無い方からすれば馬鹿げた大きさの釣り針ですが何と言ってもあの”クエ”です
あの大きい口ですからこのサイズの針でも決して大きいものとは思えません。
但し有る程度は使用するエサに合わせたサイズの針を使用したほうがバランスが良いかと思います。
自分が思う良いバランス
25cmほどのサバ、メジカ(マルソウダ)に対して上記の40~45号の針
餌の刺し方についてはあまり頓着ないです。
刺し方というよりも必ず針先を大きく突出するようにします。
よく針先が出ていると根掛かりの原因になるので出さないほうが良い。
と聞きますが絶対にやめたほうがいいと思います。
クエは餌を捕食するする際、吸い込むように捕食するか、餌を咥えてから口の奥に入れていくかといった感じだと思われます。
(水槽で活かしているクエや水族館のクエの餌やりを観察しました)
この捕食するときに針先が突出していないと針掛かりする確率は低いと考えます。
仕掛けとは関係ない方向へ話が行ってますね
元に戻ります
ここで根掛かり対策について
底物釣りをやる以上これはどうしてもつきものです。
あまり良い言い方では有りませんが石鯛のタックルであれば根掛かりしてどうしても外せない場合、引っ張り切ることができますがクエ釣りではまず人間が引っ張ったくらいでは切れません
逆に人間が引っ張って切れるような仕掛けでは論外です。
なので極力、外す努力をする
しかしどうしても外せない場合、切るしかない。
この仕掛けを切るには切る道具が必要となる。
そんな場合、自分はディープシャークを使用してます。
以前はタイムカッターを使ってましたが環境への配慮などで廃番となり今では生産されておりません。
まだ大分持ってますが今となっては使うことなく眠ってます。
以前、オークションなんかで高額で取引されてたようなことも聞きますが・・・
ただこのディープシャークは回収式でなかなかの優れ物なのですがこの道具を使う為にもう一本竿とリールを用意しなければなりません。
必然と荷物が増えるのが欠点ですが
ただ、できるだけ使いたくないのが本音。
何より海底に仕掛けを残すことが環境を悪くし、仕掛けの残骸にまた仕掛けが絡んでしまうという悪循環を生んでしまう。
そもそも根掛かりしたときに仕掛けのどの個所が掛かっているのか
その半分以上がオモリが掛かっていると思います。
ただこのオモリ、自分のなかでは掛かりにくい形状と掛かりやすい形状のものがあると思われ自分の経験上ですが石鯛釣りでよく使われる真空オモリが一番、根掛かりしにくいと思います。
また掛かった場合でも外しやすいのもこのオモリではないかと・・・
逆に根掛かりが多いオモリが、というかあとはあまり変わりは無かったのですが六角オモリ、ナツメ型オモリなんかは真空オモリに比べるとあきらかに根掛かりは多い気がします。
では真空オモリを使って仕掛けを作れば良いではないか。となりますがいかんせん中通しオモリの為オモリが外せない場合、仕掛けを切るしか術が無くなってしまうので・・・
以前、真空オモリをテンビンにセットできるように細工をして使いましたが根掛かりは多かったです。
中通しの仕掛けで使用してこその真空オモリと思いました。
テンビンを使用することでオモリが掛かっても又、外せなくてもオモリを掛けてあるスナップ部分が引っ張ったときに伸びてオモリだけ外れてくれる。
言わばオモリだけ犠牲になってもらうかたちとなる。
テンビンに着いてあるスナップは使えなくなりますがナイロン糸を流用すれば同じようにテンビンにオモリを接続することが可能。
別売りのスナップを使用しても構わない。
とにかく仕掛け本体を海底に残すことを最悪と考えその最悪の事態を回避することを考えてます。
まだ途中ですが中編はここまで
最後まで読んで頂き有難うございます。
時間が有るとこう言った投稿もいいですね
後編へ続きます。
次こそ完結します・・・