さきほど、大量のマンガを買い出しに六本木にあるあおい書店に行ったら、さすが六本木の有名書店。
オリジナルのPOP付きで関東連合コーナーが作られていた。
それもレジ前。
『鎮魂 さらば、愛しの山口組』(宝島社) は関東連合とは全く関係ないが、なぜか同じ棚に並べられていた。
『関東連合 六本木アウトローの真実』とっくに目を通しているのですが、言葉が出なくて書評していない。
〝はじめに〟でウィキペディアから引用しているということを平気で言ってのけてしまうくだりにこの本の価値が集約されていると思う。
私が説明するまでもないのだが、ウィキペディアはインターネット上のサービスとしては、収益モデルをエンドユーザーからの課金でもなく、また広告主からの広告費でもない稀有な収益モデルで運営されている。
それは善意の寄付金である。そういった善意によって成り立っているサービスによってか、投稿される情報も質が高い物もあるにはある。
しかし、専門家による査読がある訳ではなく、不特定多数のユーザーによる任意の投稿といく仕組みのため、情報の信頼性や公正さはなんら担保されるものではない。(ウィキペディア参照www)
ウィキペディアはインターネット上のサービスとして大変素晴らしいものと思うが、お金を払って買ってもらう書籍の情報源として文献のように使うのは、ウィキペディアのサービスの目的ともだいぶずれるだろう。
他にこれ以上この本を書評する言葉はない。
なぜならその勇気あるタイトルに反してこの本は〝関東連合〟についてなんら真実を伝えられてないからである。
『関東連合』ずばりこのタイトルは、実は拙著『いびつな絆』のタイトル案としても上がったものである。
しかし、私にとっても〝関東連合〟というタイトルは大きすぎて、私が伝えたいことからも誤解が生じると思い避けたタイトルだった。
このタイトルをつけた勇気は大したものだが、amazonの賢明な読者のコメント を見ればそれが全てを物語っているだろう。