「牙狼〈GARO〉」も非常に長いシリーズでありまして
2005年のTVシリーズから始まって、なんと今年で13年目
主人公の黄金騎士・牙狼〈GARO〉は
実写版だけでも冴島鋼牙(小西遼生さん)、鋼牙の息子・冴島雷牙(中山麻聖さん)
そして道外流牙(栗山航さん)と3人いまして
それぞれ違う時間軸のシリーズが3つあります
で、今回は〈道外流牙シリーズ〉の劇場版第2弾というわけです
<前回の劇場版『牙狼<GARO>-GOLD STORM- 翔』のレビューは⇒コチラ>
人の心の闇から生まれる魔獣ホラーと戦う魔戒騎士
その中でも最強の「ガロ」の称号をもつ黄金騎士・道外流牙に
魔戒騎士の鎧が奪われる事件の真相究明という指令が下される
その事件には、かつての流牙の仲間である
蛇崩猛竜(池田純矢さん)や楠神哀空吏(青木玄徳さん)が関与しているというのだが…
牙狼〈GARO〉の劇場版は、毎回面白いことは面白いんですけど
俺が若干物足りなく思っていたのは、劇場版ならではのスペシャル感
それが本作にはありました!
〈道外流牙シリーズ〉1作目のTVシリーズ「~闇を照らす者」で流牙の仲間だった
蛇崩猛竜(じゃくずれたける)と楠神哀空吏(くすがみあぐり)との久々の共闘
そして2作目のTVシリーズ「~GOLD STORM 翔」で登場した最凶の敵・ジンガ(井上正大さん)の復活
いわば〈道外流牙シリーズ〉の集大成的な一本となったわけです
正直、あまり期待していなかったのですが
いや~、面白かったなあ!
今回はストーリー以上に、アクションの見せ方に更なる工夫やこだわりを感じました
横山誠アクション監督による、女優にも容赦ないハードなアクション演出
日本のワイヤーアクションと殺陣のレベルの高さを改めて知らしめてくれます
チャンバラに付き物である、障子に飛び散る真っ赤な血ならぬ
建設現場の幕に飛び散るホラーのドス黒い血
そして、犬マシンガン!(何のこっちゃ!?)
とにかく娯楽としての見世物に徹した一本です
悪役・ジンガを演じる井上正大さんがホントに楽しそう
俺が思うに、そのちょっと高めの声質の影響もあって、かなり役柄が制限される役者さんですが
「仮面ライダーディケイド」の主人公・門矢士(かどやつかさ)以来の当たり役に巡り会えたようで
本当に良かったです
野生爆弾・くっきーさんの『Zアイランド』以来の怪演もいいッスね!
たぶん役者としては相当扱いにくいタイプかと思いますが
ハマった時の爆発力は半端じゃないことが再確認出来ました
そして、なんとメシア登場!
演じるは13年前と変わらず、西野翔さんですよ!!
メシアって、白塗りですがもろ肌脱いでますからね
そんな役を以前と変わらないプロポーション…
否、更に色っぽさを増して演じているんだからスゴい!の一言です
今回の勧善懲悪の単純明快ぶりは
「牙狼〈GARO〉」をパチンコでしか知らないという方々も、面白く観られるでしょう
ファンの方だけでなく、いちげんさんのシリーズお試しにも最適の一本かと思われます