相変わらず不勉強でミーハーな俺は
熊切和嘉監督の新作で、舞台挨拶に谷村美月さんと加瀬亮さんが来るから
というだけの理由で、東京国際映画祭のお披露目上映に足を運びました

ていうか俺、今まで熊切監督の作品なんて、一本も観たことないじゃん!

いや、だからこそ
熊切監督ってどんな映画を撮る方なのか、ぜひ観たいと思ったわけです

故・佐藤泰志氏の短編小説の映画化ということは
観終わった後、いただいたチラシで初めて知りました

ゴメン!m(_ _)m
佐藤泰志氏って誰!?

芥川賞に5回、三島賞にもノミネートされたこともある作家さんだそうで…

この『海炭市叙景』(かいたんしじょけい)は
作者自身の故郷・函館市をモチーフとした架空の北の地方都市「海炭市」を舞台に
さまざまな事情を抱えながら生きる人々を描いた、未完の短編小説とのこと

まあ、事前の情報はほとんど無く
まっさらな状態で映画を観た感想としては…

今回の作品が
とても丹念に作られているということは、よ~くわかりました

で!?、という感じ

いや、確かに俺は娯楽志向ですけど
そうではない作品も決してキライじゃありません

でも、この“SO WHAT?”な感覚は何なんだろう

群像劇、そして敢えて踏み込まない客観的な視点で描かれた…
といえば聞こえはいいけど
多くの登場人物が次から次へと出ては消えてゆく、ただのエピソードの羅列
それぞれが掘り下げられることはない、冷めすぎた視点になってしまっている雰囲気

いろいろなものを観客に委ねている、という解釈もあるでしょうが
俺はなんだか物足りませんでした
あと一歩、あとちょっとでいいから、踏み込んだドラマが観たかったです

個人的には
加瀬亮さん演じる、町の小さなガス屋の社長と
三浦誠己さん演じる、しがない営業マンのエピソードだけで
十分、一本の映画になったんじゃないかという気がします

お好きな方は、お好きだと思いますけど…
http://www.kaitanshi.com
〈使える度評価 ☆☆〉(☆5つが最高)

あっ、三浦さんが
“またもや”浄水器のセールスマン役だったのが、個人的にツボでした(笑)