現代史を考える 19
ビンラディンはパキスタン北部で殺害された。
アメリカはビンラディンを探す時、パキスタンの医師に依頼して、予防接種を装って、ビンラディンの家族のDNAを探索して、ビンラディンの居場所を特定した。
その医師は、パキスタン政府によって拘束されて、禁錮33年の刑が申し渡された。
アメリカはパキスタンへの制裁として、禁錮一年につき、7900万円のパキスタンへの援助を削減した。合計26億円が削減された。
日本にこういう発想があるか?なくていいが、世界を善意で見過ぎていないか?
アメリカは黒人に故意に梅毒を感染させて感染拡大を観察するという所業もやっている。
これも日本人には、元来、無い発想のひとつだ。
ソ連のやった「カチンの森」のポーランド将校集団殺害とそのナチスへのなすりつけといい、収容所列島といい、世界の極悪非道は、日本の「民族悪」の比ではない。
キューバのカストロがやった「良い事」は、キューバにHIVが広まる事を真剣に防いだ事だ。
キューバには、アメリカが国交回復を宣言する前から、白人に買春入国はあった。
カストロは、キューバの医務当局者に命じて、エイズの疑いのある患者を一斉隔離して、疑いのある血液製剤をすべて廃棄させた。
医師はフランスに派遣して、研究させて、国民全員にエイズ検査を受けさせた。
日本に内戦はなかった、天皇陛下のおかげだ、という人が時々いるが、実際は、蛤御門から五稜郭まで、3000人死んでいる。ただし、アメリカの南北戦争は62万人の死者がいる。要するに、アメリカは、やり過ぎ国家、生命軽視は日本どころではない。