軍国日本の興亡 | 気になる映画とドラマノート

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軍国日本のというのは、ジョークである。

 


 

 どだい現代日本が平和国家だというのもおかしい。現代日本の「平和国家」というのは、「日本が侵略をしなかったから」という馬鹿げた転倒の論理が含まれている。そのような含意がないかぎり、「憲法9条」があったから、などという理屈は成り立たない。あくまでも、日本が侵略さえしなければ、他国は攻撃しないはず、というスタンスが憲法9条の価値なのだから。

 


 

 日本を軍国主義という人は、英国、米国、ロシア、フランスは、、「いや、あれは軍国主義じゃないよ、平和主義だよ」とでもいうのだろうか。

 


 

 フランスのインドシナ支配。英国のインド支配、アメリカのキューバ、ハワイ、フィリピン支配は、軍事的圧倒なしに、成り立ったとでも?

 


 

 ロシアは、オスマン・トルコを再三攻撃して、地中海航路を獲得しようとした。

 

 だからこそ、トルコは現在、親日国なのである。

 

 1860年に、ロシアは、「イギリス・フランス連合軍が清国を攻撃した時、調停をして、清国から、ロシア南方の沿海州を領土として譲渡される。その1年後、ロシアは、日本の対馬にロシア海軍を勝手に寄港させる。このとき、日本は江戸時代で、軍国主義もなにもあったものではない。

 


 

 日本はロシアを大いに警戒したが、李氏朝鮮の指導層たちは、ひたすら国内の奴隷支配と両班内の派閥対立にうつつを抜かして、ロシアへの警戒意識はまるでなかった。そもそも、警戒もなにも、自国の内乱を抑える力自体が、王朝の財政崩壊により、溶解してしまって、内乱が起きれば、清国、日本に止めてくださいと依頼する始末だったから、ロシアに警戒するなどという発想を持てというのも、無理なくらいだった。

 


 

 また、日本は、ファシズムでさえない。

 

 というのは、ちょっと考えればわかることだが、ファシズムは、最大の特徴は、権力が完全に一本化しており、そのためには、最高権力者が大衆の熱狂的な支持を受けて選出されるということがある。

 

 

 

 東條英機は、陸軍の部内人事により決まっただけの人物で、だれが東條英機に熱狂して決めたわけでもない。たいがいの国民は、東條英機が首相になるまでは、東條英機の名前も知らなかった。そして、東條英機が首相になる前からも、日本国民が誰か特定の権力者に、全面的、全国的に熱狂するということはなかった。

 


 

 現在の英国人の女王に対する態度を見てみればいい。王なり、皇帝がいること、尊崇されていること、それそのものは、熱狂ともまたちがうのは、当たり前だろう。ファシズム下のナチスドイツでは、軍も政府官僚もすべて一貫してピラミッド式に下から上まで権力が集中していたが、日本の場合、軍隊は、海軍と陸軍は予算獲得と対ロシア警戒論、対アメリカ警戒論で見解が対立し続けたし、軍の参謀本部と満洲の参謀は一貫した強力な命令系統が貫徹されていなかった。

 


 

 外務省と陸軍省、海軍省は三つ巴に見解がわかれ、陸軍省と参謀本部がまた、見解がしばしば別れた。ちなみに、アメリカにも、陸軍長官、海軍長官はあったから、日本が陸軍省、海軍省があったから、軍国だという理由は成り立たない。

 


 

 また、天皇は、国民に向けて、やたらにヒトラーのごとく、演説したわけでもない。

 


 

 こんな政治状況の国をファシズムとは言わない。

 


 

 韓国の左翼学者、(日本の学者もそうだが、)日本帝国主義というのも、ばかばかしい。マルクス・レーニン主義が仮に、正しいとしても、その「帝国主義」は、「大きな資本の蓄積高度に発達した資本主義国」が大前提である。

 


 

 明治34年にようやく、八幡製鉄所を建設した、その程度の国を、韓国の学者は、日本帝国主義が侵略したというから、おかしい。

 


 

 日米戦争前には、日本は、まぎれもない第一次産業主体の国で、国際競争力のある工業製品はほとんどなきに等しい。

 


 

 どこが帝国主義なのか。レーニンの無理やりな表現を日本共産党が鵜呑みして、以後、そのまま、伝わっているにすぎない。


 軍国日本の興亡って、防衛大学校長だった猪木正道の本の書名なんだよね。戦後日本左翼の最もタチの悪い人のひとりが、防衛大学の校長でした。