韓国の歴史ドラマでは、何も王室の世界でなくても、両班ヤンパンの生活を材にとった場合でも、本妻と側女の問題が重要な素材になる。それは、生まれ育ちが違ったばかりに、屈辱に耐える女と傲慢と嫉妬のうずまく歴史だからだろう。、そして、儒教的な婦道との矛盾もそこにあったろう。
汚物をかけられたり、焼きごてをあてられて、やけどさせられる身分の低い女たちの受けた仕打ちがはっきりと描かれている。韓国ドラマは企画意図を明確に公表して放送する習慣があり、それが良い効果をあげると、こういうリアル歴史表現につながる。
チャン・ソクスがなかなか、秀抜なのは、物語のはじめに、側女そばめと同居する本妻がものすごい意地悪なのに、この本妻が病死して後妻として入った本妻は、教養もあり、心根もやさしい。夫のおてつきの身分の低い女の産んだ子どもをやさしくいたわって、嫁入りの世話までしてやり、このチャン・ノクスが出産すると、実の親のように喜ぶのである。
そして同時に、(チャン・ノクスは実は、他の男と関係して子どもはそこのうちの長男の子どもではないのだが、姑はチャンノクスに「家を存続させるために子どもが必要だから」産んでくれ、と頼むのである。
日本の場合、宮尾登美子の著作によって、私達は江戸から明治期の日本の女性たちが、どのように虐げられたかを見てきた。(たとえば映画「櫂」では、髪の毛を引きづられて、髪の毛が抜ける場面がある。)
チャン・ノクス(藤原紀香さんい似てます)
ユン・ソナさん
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