主将です。


昨日は全日本大会のあと、朝まで、弁天町道場時代の先輩の方々、早大OBの門井(鈴木)と飲んでました。


大会の感想を少々。


・展開が面白い試合が多く、優勝した加藤選手には華があり、マスコミ関係者は概ね大会を高評価。

…が、主将は、まだまだ技術的に甘さのある選手を優勝させてしまったのが、ちょっと悔しい。

圧倒的なフィジカルを持つ選手を、テクニシャンが退ける…それこそが"無差別大会の夢”だと思うからね。

単にテクニックだけで言うなら、過去30年の歴史で、もっとも粗のある無差別王者なんじゃないかな?

加藤選手、希にみる逸材だと思うから、慢心することなく、技術を磨いて欲しい。


・「藤松とやらせてみたかったなぁ~。あのフィジカルを武術的な技で封じ込めたら、まさにミラクルだったなぁ」とか、「でも、逆に藤松が打たれたりしたら、脳の出血のキャリアがあっただけに、心配だったよなぁ」と思ったり。

藤松が、競技の範疇での技術に飽きたらず、武術としての技術の追求に専念することにした直後、加藤選手が現れたのは、すごくよい偶然だったような気もする。


・若い選手が活躍しつつ、40代のベテランも頑張っている…この競技が、コンクリートの隙間に生える雑草のように、なんとか世の中に根付いているのを感じ、嬉しく思いました。


・80年代~90年代前半はスター選手はいるけど一握りの選手以外は低レベルで、90年代後半は、スター選手はいないけど、相当強い選手でも全日本には出場できないくらい底辺のレベルが高かった。それに対し、今の状態は……技術的には過去最高となっているが、スピードだとかパワーだとか、ひとつひとつの技の磨き上げられ度とか、そういう面ではクオリティーの低下を感じる。1回戦には"昔だったら間違いなく出場できない選手”が多く出ていた気も…。いずれにせよ、国内はどうあれ、世界では昔とは比べものにならないくらい広まっているわけだから、国内の大会でレベルが上がったとか下がったとか、客が減ったとか増えたとか、一喜一憂する必要はないとは思うけど。