写真は、富士見坂。
早稲田と目白を繋ぐいくつかの坂
(早大大道塾のOBであれば、ヒイヒイ言わされた思い出のある方も多いでしょう)
のひとつです。
夕暮れどき、遠くにみえる新宿ビル群、二股に分かれた坂の奥にみえる下町、
…双方の灯りのコントラストが、学生時代から大好きで、
最近も子供を抱っこして歩く、お気に入りの散歩コースでした。
坂の上にある「鳳山」という酒屋さんも、昔ながらの趣きがあり、ステキです。
ところが、最近、この坂のあたりが、計画中の環状線道路のコース上にあることに気がつきました。
あの、グランド坂の横の「200メートルの直線ダッシュ坂」(ここでも、ヒイヒイ言わされた人は、今も昔も多いことでしょう)をまっすぐ伸ばして不忍通りと繋げようとしている、そのライン上に、この坂があるわけです。
国は、こんな風情をぶち壊して、開発を進めるつもりなのか!
…そんな思いで過ごしていましたが、最近、この坂沿いの家に住むおばあさんに訊いてみたところ、予想外の事実が判明しました。
「目白の丘の部分は、地下トンネルにして不忍通りと繋ぐので、坂の中腹より上は、地上の景観は変わらない」
とのこと。
ラーメンもおいしい蕎麦屋「栄屋」、アメリカンパイの「エンゼル」など、大好きな店が次々と閉店してしまい、このあたりの風景の変化に悲しみを感じていただけに、ホッとしました。