こんにちは
「健康と幸せを運ぶ工務店」の社長工藤です。
今日も元気にやってますか?
昨日は、窓リフォームの話をしましたので、今日は窓(サッシ)の性能のお話をしようと思います。
窓に求められる性能にはどんなことがあると思いますか?
雨や風をしのぐこと、防音、防犯、陽を取り入れることなど考えられると思います。
窓の性能には、いくつかの種類があります。
一般社団法人日本サッシ協会は、窓の性能を10項目(窓の基本性能である3項目/安全・安心に関係する性能の3項目/居住の快適性に関係する4項目)に分類して定義しています。
そして、そのすべてではありませんが、日本ではJIS規格により性能がランク付けされています。
窓に求められる10の性能をひとつずつ説明していきます。
1.耐風圧性
強風など内外からの力に対してどの程度耐えられるかを示す性能です。
面積1㎡当たり、どれくらいの風圧に耐えられるかを基準とした等級で示し、風圧の単位はPaで表します。JISではS-1からS-7までの等級があります。
一般的な一戸建ての住宅の場合は次の表程度の性能が求められます。
2.気密性
サッシの隙間からどの程度の空気の出入りがあるかを示す性能です。
JISではA-1からA-4までの等級があります。
A-3等級とは、風速4m/s程度の風(=木の葉や小枝 が休みなく動く程度の強さ)が正面から窓に当たっているときに、窓表面1㎡あたりに1時間8㎥(=1辺が2mの立方体)以下の空気が出入りする性能です。
気密性は、家の断熱や換気にも深くかかわる重要な性能です。
3.水密性
屋内への雨水浸入をどの程度防げるかを示す性能
台風などの強風と大雨の時に重要になってくる性能です。
古いサッシの場合、風の強い雨の時にはサッシの下端に水が入って雑巾を窓の下にあてておかなければならないこともあることでしょう。
JISではW-1からW-5までの等級に分類されます。
一般的に戸建て住宅では、JIS等級の目安としてW-2またはW-3等級が必要となってきます。W-3等級は、1時間あたり240mmの降雨時に風速20m/s程度の風が吹いてもサッシからの雨水浸入がないということになります。
4.遮音性
屋内・外への音の出入りを、どの程度遮ることができるかを示す性能です。
T-1等級の窓では25dBの音を遮る性能を持っており、室外で80dBの音を実験室内では55dBまで下げることができるという性能です。実験室内と実際に住む住宅の室内とは条件が違いますので、参考程度と思ってください。
一般住宅では、T-1、T-2、T-3等級のサッシが使われます。
5.断熱性能
屋内の熱移動をどれくらい抑えることができるかを示す性能です。
JISでは、H-1からH-5までの等級に区分されます。
家の断熱性能は窓で決まるというのは昨日も言いましたね。
窓の大きさや形、ガラスの種類などによって性能は大きく変わりますので、求める室内の温熱環境によって選びます。
最近の高性能住宅では、熱貫流率2.33W/㎡・K以下のH-5クラス以上の性能を持つサッシが使われています。
詳しくは、お問い合わせください。
6.防火性
建築物の火災の拡大や類焼を防止し、火災に対する安全性を表す性能です。
防火性は、建築物の延焼のおそれのある開口部に関して、室内または室外の周囲で発生する火災からの延焼を防止する性能として、火災による火炎を加熱面以外の面に出さない遮炎する時間で表されますが、JISでその性能は定められていますが、等級はとくにありません。
7.防露性能
建具室内面およびガラス表面における結露発生を抑える性能です。
防露性能についてはJIS等級の基準はありません。
防露性が高いということは、全く結露しないということではなく、結露の発生を抑えるとか結露の発生を低減するという意味です。窓の防露性能は、断熱サッシに複層ガラスを用いることで高くなります。
8.日射取得性
日射熱量の取得効率を表す性能です。
従来の省エネ基準では、夏の日射をどれだけ防ぐか(遮蔽)の確保が求められてきましたが、平成25年の改正省エネ法による基準では、夏期の日射熱取得性(遮蔽)だけでなく、冬期においても、どれだけ効率的に日射熱量を建物内部に取り込めるかの指標である日射熱取得性が評価されるようになりました。
冬の太陽の熱は、1000Wの電気ストーブ1台分ほどの取得熱量があるので、省エネ上重要です。
特に南面の窓のガラスの種類選択には、十分な検討が必要です。
9.バリアフリー
高齢者や身障者などの移動・介助に対する幅員・段差・手すり設置などの配慮の度合いです。
サッシやドアそのものの性能を示すものではなく、有効間口幅(幅員)、段差、高さなどの寸法で示されるものです。寸法基準は、“長寿社会対応住宅設計指針”などで示されていま す。住宅性能表示では、次の基準を基に、等級1~等級5まで区分されています。
10.防犯性
侵入行為に対し、侵入を防ぐことができる抵抗力の性能です。
これも等級があるわけではありませんが、侵入窃盗に対する手段の一部として“防犯性能の高い建物部品”が求められるようになり、開発された防犯建物部品商品とは抵抗時間5分以上をクリアした防犯性能の高い開口部ゾーンの建物部品です。
防犯性に関する基準としては、『住宅性能表示制度』における評価方法基準に定められた次の3つの対象に対し該当部位が防犯に配慮されているかどうか(判断基準としては“防犯建物部品”の使用有無など)を確認します。
a)住戸の出入り口
b)地面やバルコニーなどの足場部分から、所定の水平垂直距離に位置する開口部
c)aおよびbに掲げるもの以外のもの
いかがでしたか?
今日はちょっと長くなりました。
窓のついてのお問い合わせ、ご用命は、『窓マイスター』のいる弊社までお気軽に。
では、今日もよい一日を!!
佐伯とともに54年「健康と幸せを運ぶ工務店」
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