高校生には常々言っていることがあります。それは、、、
英単語をやれということです。
進研模試や全統模試などを受けたあとの高校生に感想を聞くと「英語が…」とつぶやく人が多く、さらに英語の何が不足しているか尋ねると、口々に「単語が知らなさ過ぎて…」
私はそのあと一人一人に毎回同じことを伝えます。
なぜだかわかる?
中学のうちはニューホライズンをやっていれば良かった。宮城県はどこもこの教科書を使用している。だから問題作成者もこの教科書から逸脱しないように問題を作る。
しかし、高校は違う。全国で使われている教科書は数十種類ある。このすべてをカバーした問題を作るのは不可能だ。どこかの教科書には載っていることでも、別の教科書には載ってないなんてことは茶飯事。だから学校で習ったかどうかなんていうのは、こと英語においては関係ない。
この理不尽に対応するためには、自ら進んでやるしかない。学校の進みは関係ない。英語は独学。この真理を早いうちに悟った者が勝利できる。
よって高校生は文系も理系もない。全員、水を飲むように毎日せっせと英単語を摂取しなければならない。
と、あの人にもこの人にも、目があったら常に英単語、英単語と口にしているのですが、生徒はなかなか進められません。できない人の言い訳としては、
・部活で忙しい
・学校の宿題がある
・委員会があった
・疲れていたから
・やってるけど覚えられない、などなど。
ふ~ん…忙しいねえ…
中には「ホントに大変なんだって!」と力説してくる人がいますが、果たしてそうですかね。やろうと思えば、風呂でもトイレでもできるんじゃないのかな。
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今日面談した高2男子。
今年4月に入会したこの生徒は、ほかの生徒よりも英単語の暗記が快調です。
ウチの塾では「システム英単語」を奨励していて、1,2章の1200語と5章の多義語を覚えれば入試は十分と伝えていますが、この生徒は先週の単語テストで500個クリアまで来ました。1年かかってまだ100や200という人も少なくない中、がんばっています。
一日どのぐらいやっているのか、男子に詳しく聞くと、
・朝、学校への自転車通学途中に音声を聞いている。(アプリは「オーディオブック」)
・学校まで片道40分ぐらい。
・その間1.3倍速で聞くと、だいたい100個聞き終わる。
・聞きながらシャドウイング(音声に続けて発声)もちゃんとやっている、とのこと。
へ~、それはエライ。耳にイヤホンをつけながら?
「いや、自転車でイヤホンは危ないかなと思って、スマホをポケットに入れて音を流しています」
え!?ポケットからの音をじかに聞いてるの?
「ハイ、仕方ないかなって…周りの人には迷惑ですけど」
…そ、そうだよねそれでシャドウイングもしてるんでしょ?
「ハイ…。赤信号で止まっているときとかは、周りに音が聞こえるし、自分もブツブツつぶやいているから、じろじろ見られます」
だよねぇ…
「でもそのおかげでテストで思い出すことできるということもあります。ああ、あのときじろじろ見られた単語だなと」
記憶にフックがかかっているということか。
でもまあよし。取り合えずお盆明けまで800クリア目指して頑張ろう!
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他の生徒のみなさん、これを参考に!
できない理由じゃなく、できる工夫を探そう!