本日、教室開放時刻にやってきて数学の勉強を始めた高1男子。

 

この生徒は社会オタクで、教科書に載っていない雑学などもふんだんに知っている反面、数学になると急ブレーキ、中学のときは模試の数学は良くても県内平均どまりで、一つのことを2回、3回と教えないとなかなか理解できない生徒でした。

 

「質問はありそうか?」

さっそく声をかけると、

 

にっこり「いえ、大丈夫です。まずは自分でやってみます」

 

「ほっほ~う、頼もしい。じゃあがんばって!」

 

(しっかし、たくましくなったもんだよなあ。日曜の昼間なのに勉強しに来てさ)

 

私は去年のことを思い出しました。

 

あのときは問題の解き方を教えるよりも、彼の数学との向き合い方、勉強の姿勢、勉強方法などを教えることが多く、一番印象に残っているのだと、「だからこれはこうなる、するとこうなるから、こうなるよね?分かった?」と段階を踏んで教えているとき、ほかの多くの生徒は黒板を見て私のペン先を目で追うも、この生徒は私の目もと口もとをじっと見ながらうんうんとうなずくのでした汗

 

「おいおいえーん…お前はさっきからず~っとオレの顔を見てるけどさ…恋してんの?オレに惚れたらヤケドするからやめときな(女子爆笑)こっち見てこっち!解説聞くときは黒板見るの!」

 

***************

 

10分後―

 

どんな感じなのかなと様子を見に行くと…

 

どっひゃ~~~~!おいおい!なにやってんの!

 

 

ほんわか「え、なにって…チャートをやってました…」

 

そうじゃなくて!ナニコレ…えーん

 

これはブログ行きだわ…ちょっと写真撮らせてね。いや~…読者の方々は気づくかなぁ…

 

問題文がこれで、

 

 

ノートがこれ…。

 

 

ぐすん「ええ…字が汚いですか?」

 

それはある。でもそんなことよりももっとヤバいことが起こっている。

 

その下は問題がこれで…

 

 

あなたのがこう…

 

 

答えは…

 

全部、丸写ししてるってこと。何の意味があんの?ただの手の運動じゃん。頭なんかまったく使ってない。

 

立ち上がる「一応使ってますよ。問題を書き写しながらサーっと理解して…」

 

してないね!

 

頭を使う人だったら「直線を挟む2辺の長さが20」という問題を見たとき、イメージするためにまず図を描くから。

 

 

驚き「まあ確かに…」

 

問題文の書き写しなんて絶対にやらない。「書いた方が理解できる」という人がたまにいるけど、アレは100%ウソ。書いている瞬間は脳が停止しているから。

 

というか、数学に限らず勉強で問題と解答を書き写すシーンなんてない。国語の本文書くか?社会の教科書を書き写す?ないね。書道じゃないんだから。

 

英語ではときどきあるな。教科書の本文を書き写してこいっていう学校課題。

 

でもあれは先生が授業を進めやすいように生徒に課題にしているものだ。決して勉強になるからとか、この方が覚えられるからとかではない。漢字とか英単語を何回か写して手に覚えさせるというのもあるけど、それ以外では絶対に勉強で何かを書き写すことはしない。

 

いや~…ほんとタチの悪い勉強法だなこれは…。よく面談で保護者さんが言うんだ。「ウチの子は家でよくやってる方だと思うんですけど…」って。

 

おそらくこういうことなんじゃないの?たとえ長い時間、姿勢よく机に向かっていても、中身がこれではね…全然やってないからね。周囲に勤勉だと思わせる意味でも丸写しはほんと罪深いよ。

 

 

不満「はい、わかりました」

 

まずはやり方を写すのではなく、見て、読んで理解する。100%理解できないなら何となくでいいから。

 

 

そして下の問題を解くとき、上はこうやって隠す。答えを広げながら、見ながらはやらない。

 

 

答えは視界に入らないようにする。それでやり始めて、あれ?ここからどうすれば?って分からなくなったら、隠してたところを開けてやり方を確認する

 

 

ああ、こうやるのかって理解したらまた隠す

 

 

こういうことをやって行かないと自力で解けるようにはならないよ。通じた?

 

歩く「ハイ!通じました!」

 

そっかほっこりではがんばってな!