息子の高校の授業参観に行ってきました。

 

自分のスマホに授業参観の案内が来たとき、

もう高校生だし正直行かなくてもいいかな…と思いましたが、まあこれが最後だろうし、もっと言えば「お前のことを気にかけているからね」という暗黙のメッセージが息子に伝わればいいかなという打算的な考えもあってお邪魔しました(笑)

 

 

 

 

受付に行くと化学室で実験をしているとのこと。地図を見ながらたどり着くと、白衣に身を包んだ学生たちが各班に分かれて試験管やピペットを操作中。

 

いそいそと室内に足を踏み入れると、来ていた保護者は3名でした。

(まあそうだよな…高校生だし…)

 

 

さっそく、息子は…と探すと、いたいた。全員同じ服を着ていたので探しにくかったものの、坊主頭を探せばいいことに気づいたらすぐに発見。まったく…どうして坊主なんかにしたんだか。

 

 

あれは小3のときだったか。カミさんに息子を床屋に連れていくように頼まれ、車でお店に向かっているときに、息子に坊主にしたいとせがまれました。

 

所属している野球部では坊主は強制ではないものの、まあ、したいのならやってみたら?ということで丸刈りにして帰宅すると、その頭を見たカミさんが「ナニコレー!」と大絶叫。

 

「なんでこんな風にするの!」(いや、なんでって…)

 

「も~う!信じらんないッ!」(あの~…なんで怒ってるの?)

 

「なんでこんなヘンな頭にならなきゃいけないの!」(いや、それはオレのせいでは…)

 

「ああ…もう!あなたに頼むんじゃなかったわ!」(いやいやいやいや…ちょっと待ってよ…)

 

 

そんなこともあったっけなあ…と、遠い記憶に懐かしさを覚えつつ、改めて教室を見渡す。

 

(しっかし…

小学校でも中学校でも感じたけど高校でもそうだ。学校の先生というのはどうしてこんなに字がきれいなんだろう。

 

 

チョークの色使いもメチャクチャ上手いし。どんな訓練を積めばこうなるんだ?)

 

 

改めて息子に視線を移す。

 

同じ班の女子と楽しそうに談笑しているのを見て少しホッとするも…

 

(しっかしまあ…男子高校生が女子とお話しするなんて…。けしからんな。

自分が高校生だったらあんなに普通に異性と話すことなんてできただろうか。当時の自分や友人たちはみ~んな普段からガルル~…ガルル~…って飢えたオオカミのようにムラムラしていたものだ。こんな風に女子と一緒で、はたして勉強に集中なんてできただろうか)

 

 

 

 

その後も観察を続けるも、息子はなかなかこちらに気づいてくれず(笑)

 

(お~い…こっち見ろ~…これじゃあ来た意味ないだろ~)

 

30分ぐらい経ち、タイミングを見計らって教室の外に出ました。ふとほかの教室を見ると、まだ昼休みでもないのに、おにぎりをほおばっている生徒たちが。(ん?アレはどういうことだ?)

 

 

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夜、仕事から帰った後、ちょうどベッドに入った息子にただいまと話しかけると、息子は体を起こして「今日学校に来たの?」

 

行ったよ!やっぱり気づいてないんだなぐすん

 

ほかの班は男子が多いのに、お前の班は男子2人に対して女子が6人もいたよな…オレだったら実験になんないよ、みたいなバカ話をしたあと(笑)、最後に気になったことを尋ねました。

 

まだ昼休みじゃないのに、おにぎり食ってる人がまあまあいた。アレはなんだ?

 

すると、昼休みは45分あるから、一部の人はその時間がもったいないと思って勉強している、だからその人たちは食事は3時間目と4時間目の間の休み時間に済ませているとのこと。ひえ~~びっくり

 

いや~…さすがというかなんというか…勉強全振りなんだな。学校の勉強についていけないのか、逆にすごいところを目指しているのか。

 

どっちでもいいけど、それではエンターテインメント性とかコミュニケーション能力が身につかないよな。せっかく周囲に友人知人がいるのに。

 

彼らを喜ばせないで、どうして将来お客様を喜ばせられようか。勉強よりもエンタメ性とかコミュ力の方がよっぽど大事であることは覚えておけよ。勉強なんかいつでもできるけど、エンタメは客がいないと成り立たないんだよ。その点、お前は中学でも高校でも全校生徒の前で漫才をしたんだろう?いや~…オレはそこまではできないナァ…素直に尊敬するよニヤリ