最近の受験生指導は、テストをしては丸付けの繰り返しで日中もやることが盛りだくさん。入試まであと数日ですが、答案から、この子はここをこうすればまだ伸びる!というところがいくつか見受けられます。以下、列挙していきます。

 

 

①漢字を勉強すること。

 

国語の漢字は小学生範囲からも出題されます。模試などで毎回2問以上ミスする人は、持っているワークの漢字部分の繰り返しはもちろん、ほかの漢字ドリル、プリントにも手を付けて鍛えること。

 

「漢字なんてたったの2点×8問。そのうちの2問でミスしているからマイナス4点。これぐらい別にいいんじゃない?」と軽く見ている人がいたらそれは大間違い。漢字はそこだけじゃなく、国語の作文(20点)や社会の記述(25点)でも使います。最近生徒の答案を数多く採点していますが、漢字ミスでマイナスがつけられる人が多いこと多いこと。数学や国語は短期間で上げるのは難しいですがここならまだ伸びます。

 

国語のほかに理科、社会の漢字もカバーしておくこと。「電磁誘導」「象徴」「綱吉」なんかはよく間違えます。普段の勉強で「これは知ってるけど…漢字は書けるかな?」という視点を持つことが重要です。

 

 

②理科・社会の基本の繰り返しを。

 

例えば社会は一問一答型の繰り返しだけでは不足しています。地理なら雨温図や山地、平野の場所もイメージできないといけないし、歴史なら誰が何をしたというだけでなく、古い順に並べ替えができること、公民なら基本的人権5つや国会の仕事7つ、直接請求権の表などカテゴリーごとの勉強が必要です。そのためにはビジュアルで分かりやすいテキストを繰り返し読み込んで問題を解くのがベスト。塾生ならすでに配布してある理社の暗記冊子を繰り返しやるといいでしょう。

 

 

③数学は第一問、第二問を完璧に。

 

難しい問題ばかりやってここが手薄だと痛い目を見ます。塾生なら配布しているかき混ぜ式のBLを毎日1~2枚必ずやること。パイのつけ忘れは即不合格。一問でも間違ったらアウトというぐらいの強い意識で練習に当たってください。

 

 

④意味不明な文章は親に見てもらうこと。

 

丸付けしていると、この人は何を言いたかったの?という意味不明な文章や、言葉がなぜか途中でプッツリ途切れること、主述の呼応がなっていない文章によく出くわします。こういうのは正解を見て直すのも違うし、もっと勉強すれば…というものでもありません。

 

私はこれには二つの可能性があると見ています。一つは本人の精神年齢がまだ幼いこと。ある程度人生経験を経た人が読めば、この文章がおかしいことにすぐ気づきますが本人は気づかない。これは勉強ができるできないという話ではないのです。

 

ですので、もしよければ保護者様にもご協力いただきたい。点数や偏差値についてガミガミ言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、記述や作文に目を通し、ここはこう書いたら読みやすいんじゃない?ということを教えてあげてください。

 

また、こちらをご覧の生徒諸君がいたら…

 

勉強を親に手つだってもらう、ましてや自分が書いたものを親に見てもらうなんてそんな恥ずかしいことはできないという人が多いでしょう。でもあなたの答案の社会記述や国語作文の△はおそらく自分では気づきません。我々に持ってきてもらえばもちろん見ますが、一番手っ取り早いのは身近にいる大人、親に見てもらうことです。入試まで残り少ないのでプライドが…とか言ってられませんよ。

 

二つ目の可能性はメンタルです。普段は絶対こんなことしないのにどうしてこんな書き方したんだろう…という人はこの可能性があります。

残り時間で焦っているのか、絶対合格!と圧がかかっているのか、親からの圧がすごいのか。あなたのメンタルはなかなか外からは分かりません。一度自分自身で冷静になって考え、言語化してみることです。

 

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以上、これらを整理して対策すればまだまだ加点できます。がんばってください!