冬期講習が開けて、今週から通常授業が再開。

 

早速、ウルスラや東北学院などの私立高校推薦入試が始まり、生徒たちに結果を聞くとおおむね良好だった模様。

 

今日、五橋教室で生徒に結果を聞いたら、

 

・ウルスラtype1→1/1

・東北学院特進⇒3/3で合格でした。

 

 

***********

 

おとといの午後5時。

成績抜群のとある中3男子に個別指導をしていると、そろそろ5時になりますよね…と時計をちらちら気にするのでどうしたのか聞くと、A高の合格発表が5時にあるとのこと。ああそう、お前でもそんなに気になるんだなぁ。

 

男子は「ハイ…もう不安で不安で…」と心ここにあらずといった表情。

 

ちなみにその時やっていた問題は、宮城県の2018後期入試の図形問題。それは私が今まで見てきた数々の問題の中で最強と言っていいほどの問題で、当日の受験生の正解者が0人なのはもちろん、その日授業にやってきた一高二高生や彼らを指導する東北大医学部の講師3人が束になっても解けず、某塾による当日のテレビ放送の解説解答でもこの問題だけはスッ飛ばしていて、彼らでも解けなかったか…と嘆息した思い出のある超難問をこの生徒は30分かけて正解したのでした。

 

「こんなに時間がかかっちゃダメですよね」とぎこちなく笑う男子に、何を言ってんの、医学部1,2年生の連中が高校知識を使ってもいいからと言ってんのに2時間かけても解けなかった問題だぞ。それをお前は解いたんだ。もしお前がA高に落ちたらいったい誰が受かるのさ。もしオレがお前だったら「やっぱオレより頭いいヤツはこの世にいねえよなあ」とメッチャ天狗になっているところだぞ。

 

こんな感じで励ますも、やはり男子は気が気ではない様子だったので、授業を中断して入試結果をネット検索したのでした。

 

合格したことを知り大きくため息をつく男子を見て、これは私も対応を変えないといけないなと猛反省。そこからは良かったねほっこり、本当に良かったねほっこりとずぶ濡れの少女を優しく抱きかかえる母親のようにいたわると、ありがとうございますおねがいいや…ホントによかったです…と大きく脱力する男子を見て私もため息が。

 

(いや~…ありがとうじゃないでしょにやり。。。お前はA高ぐらい受かって当然だろ。オレが同じシチュエーションで先生から良かったね×2なんて言われたら、「え?もしかしてこの人はオレが落ちるとでも思ってんの?そんなに低く見積もってたの?バカにされてんのかな」と思うところだよ)

 

 

授業再開。さっきのが解けたならこんなのは楽勝だと思うけど一応やろうかとほかの年度のものをやらせると、なぜか解けない。いろいろ書いてはいるもののまったくの見当ハズレで時間も30分以上が経過しました。

 

「あの…いったいどうしたの?これは割と解ける問題だと思うけど汗

 

「ハイ……いや、A高に受かったのがうれしくてあんまり頭に入ってこないというか…あせる

 

(はぁ~…そうなんだ…それほどまでに思ってたのか…。このぐらい危機感を持っているからいつも修羅のように勉強ができるんだろうけれども…しかしこれはこれでちょっとまずいな…)