2024年、宮城県高校入試における志望校決めの有力資料「新みやぎ模試」の高校ボーダー表が出ました。

 

 

 

↓見やすいように仙台市近郊の公立高校と私立・高専に絞ったもの。

 

 

(手書きの「+1」とか「-1」は前年との比較)

 

・仙台二高

 

偏差値68は去年と変わらず。内申点は昨年並みなら平均4.7は欲しいところ。

「得点」欄の60%→420点、80%→456点は、合格者最低点と合格者平均点というふうに漠然と捉えてくださいとウチでは説明しています。

このレベルの受験者にアドバイスするとしたら、最近の入試問題を見る限り、暗記科目の英理社では問題が簡単すぎて差がつかないこと、よって作文などの不確定要素が多い国語、差がつきやすい数学で少なくとも80点近く取れる自信があることがポイントです。

 

県内ではダントツの合格実績も、入学後は自由な校風ゆえ、すべての責任は自分にあること、自分のことは自分で管理していくことが求められます。才能はあるけど遊んじまう人、宿題を出されないとやらない人には一高や三高をお勧めしています。

 

 

・仙台一高

 

今年も偏差値は66(内申は4.6)。毎年倍率が高い人気高なので、ボーダーを切ると急に危険に。受験生には、ここは1科目ぐらい苦手科目があってもなんとかなる、あなたは内申と努力系科目がいいから受けてみては?と勧めています。

 

昔は、「宿題もなんもない自由な学校だからやる気のある人にとっては天国だ。しかし、キミはきっと周囲に流されて遊んじまうから三高にしときなさい」と言ってきましたが、去年ぐらいから大きく変わったようで。生徒は宿題にヒーヒー言い、保護者(特に昔を知っているOBパパ)は学校の熱心な取り組みに驚いています。グイグイ来ている管理型の三高に負けていられないといったところでしょうか。

 

 

・ウルスラ学院タイプⅠ

 

一高と同じ偏差値66。今年の説明会ではここに内部進学する中学生の平均スコアは某一貫校のそれを超えているとのこと。そのぐらい中学で鍛えられた生徒が高校でも引っ張っていって、この位置を不動のものにしていると思われます。

 

 

・東北学院

 

今回、ウルスラのトップ私立一強に迫る勢いで上昇した東北学院。今年一気にプラス2ポイントで三高と同レベルになった特進と、プラス3ポイントで仙台南と同等になった総進の大躍進が光ります。

 

男子校から男女共学にかじを切った2年前に受験者数が激増し、合格者を出し過ぎた反省から今年は合格基準を厳しくしました。入学難易度が上がったのはその影響と思われますが中身はどうなのでしょうか。今後の進路進学状況で本当の位置が定まってくることでしょう。

 

 

・仙台三高

 

普通科、理数科ともに偏差値マイナス1ポイントの63、62となりました。外部からは、原因は分かりません。コロナ時は、先生方が動画を作って生徒の家庭学習をサポートするなど随分熱心な学校だなと感心し、去年は全国的な理数離れを危惧してか、理数科の先生がウチの塾にPRにいらっしゃって、公立高校の先生がわざわざここまで……と頭が下がりました。ずっと高い人気を得てきた同校なので、たまにはこういうこともあるさぐらいに思っています。スマホが登場したおかげで、なかなか自主的に勉強なんてできなくなった昨今、同校の丁寧な生徒指導、生徒管理はありがたい。個人的にはイチオシの学校です。

 

 

・宮城一高

 

ウチの塾の卒業生がたまたま金髪だったりピアスだったりしているのでしょうが、その辺はかなり自由にな学校のようです。女子専用クラスと男女混合クラスがあり、混合の方は男子がやや多めとのこと。恥ずかしがり屋の男子もトライしてみては?

課題の豊富さや先生方の熱心さは今年も変わらず。国際探求・理数探求科は、新設された2年前は倍率が跳ね上がりましたが今年は落ち着きました。

 

 

・仙台二華

 

ここに進学したウチの塾の卒業生の多くは、進学後も勉強にひたむきなさまが見て取れます。おそらく、高入生は一貫生のエリートたちから刺激を受け、一貫生にとっても自身が中だるみしがち時期に、入試をくぐってきた同年齢のフレッシュな面々から刺激を受けるという相互作用が、各々を良い方向に向かわせているのではないかと考えます。毎年、高倍率に震える南高志願者に、なぜ二華にしないのか、いい学校なのに低倍率、これだけのお買い得品はなかなか転がっていませんぜと伝えるも、制服が…とか、二華中が…とかやんわり拒否されます。制服が…はよく分かりませんが、二華中が…の人はもっと前向きにとらえては?

 

 

・仙台南

 

毎年こんなに人気があるのはなぜなのか。生徒たちに聞くと、部活が強い、制服かわいい、勉強もしっかり、通いやすいという意見で、目ん玉はハートマーク、ほかの高校の話をしても耳を貸しません。

ちょっとちょっとお待ちなさいよ、このデータを見なさいよ(ブログでは公表できないもの)。自分の実力に自信があるならともかく、あなたはボーダー(偏差値59、内申4.2)付近じゃないの。二華や向山と違って、このラインから一つ外れた先に累々と広がるこの残念な結果が目に入らないの?と生徒に言っても南信仰はくつがえらず。

380、390付近の当落線上にかなりの人が密集していると思われます。410あれば安心して受けられるんだけどねと受験者には伝えています。

 

 

・仙台向山

 

毎年、今回こそさすがに下がったかな…と偏差値表見るも今回も58とのこと。おかしい…。南と違ってボーダー以下でもガンガン合格しているのに。今年も去年もおととしも、本当にこの数字で合っているのだろうか。南と一つしか変わらないのに、南との差を遠く感じてしまう自分の感覚がおかしいのだろうか。いやそんなことはないだろう、きっと今年も模試会社が忖度したんだろうな…というバカな妄想は置いといて、向山がこの位置なのはおそらくトップ層が強く、生徒間の学力のばらつきが大きいからでしょう。

 

 

 

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