成績を上げるためには、知識の伝達のほかに、生徒たちのマインドを強者のマインドを作り替えることも必要です。
成績向上を阻害する「弱者のマインド」は大きく2つあります。
弱者のマインド①
「自分をセーフティーに置いてからこたえる」
先日の中3授業にて。ある生徒に答えを当てると、その生徒は隣の人の答えをのぞき込み、自分の答えと隣の答えを何度も何度もチェックしてから答えを言いました。
私はすかさず「それやめろ!」と叫びました。この子は自分が「ア」と書いて隣が「イ」だったら、「イ」と答えるのでしょうか。
他人と同じじゃないと安心できない、孤独、孤立から逃れたい、一旦自分をセーフティーに置いてからじゃないと表に出られない、というのでは、成績なんて上がるわけがありません。
自分で考えてこういう答えが出た、他人はどう答えたか知らないが、自分はこう思ったのだからこれで行くという行動を取らないと、ハズれたときに体に電流が流れません。当たってもぬるま湯、ハズレてもぬるま湯です。
ハズれたとき、クッソー!そっか~!これを見落としてたか~!とアツくなってほしい。そうすればその失敗は脳みそに焼き付き、次に同じ間違いをする確率は確実に減ります。
先日は中1にも試しました。ある生徒に漢文の読み順を聞くとえ~と…とつぶやいてから正解を言いました。
「ええ?そーなんだー……」私はため息をつきつつ隣の生徒にも振ると、
「ボクも同じ答えです」とやや自信ありげな答え。
「ハァ~そっか~…同じなんだねェ……じゃ次、エータ!」
するとエータ君、予想通りというか期待通りというか、「え!え?ちょ、ちょっと考えさせてくださいね?」
「(フフ、やっとグラついたか…)分かったよ、じゃあ前の列」
すると4人目はニコッとして先の二人と違う答えを自信満々に言いました。(良かった!オレの方が正しいってか?ちがうよ笑)
そうやってあと3人ぐらいに当て、最初の二人と同じ答えが続いたあと言いました。「ハイ正解」
クラスから一斉に「ええっ?」と声。エータ君は目をパチクリしています。
「誰もハズレなんて言ってないよ。誰かと答えが一緒だから安心、違うから不安というのが勉強では一番よくない!」
クラスを見渡すとみんな目を大きく開けてビックリ顔。カワイイのう!
「オレはこれからもお前たちの心を揺らしにかかるだろう。
誰かと同じでホッとする、自分だけ違うから間違ったというのは負け犬の思想だ。
トップに君臨する人というのは、たとえ先生が言った答えでさえも間違ってる、オレの方が正しいと思える人だ。お前たちもそうでないとダメだぞ
」
まもなく大学入試共通テストがありますが、数年前、英語で選択肢の4番が第一問からしばらく連続したことがありました。あれは相当受験生の心が揺らされたでしょうね。
他人に拠らず、自分を拠り所に進んでいく習慣を身につけさせたいと思います。

