土曜の昼下がり。

模試を後日受験した生徒の成績表が教室に届いた。

 

 

そのうちの一人が早々と教室に来たので結果を返却。

 

その男子はこれまで何回か「家の用事で」と言って授業を休んできた。「家の用事」が何なのかは聞かない。でも成績を見ると欠席の影響は少なくなかった。

 

休まないようにとたびたび注意してきたからか、ここ1か月はさすがに休むことは無くなった。

 

が、先週は早く教室に来たかと思ったら、学校の球技大会の練習で今みんな公園でバレーをしている、自分もそれに行ってきま~す!と言って荷物を置いて出て行った。

 

 

私は成績表を見ながら男子に言った。

 

今回も志望校のラインに届いていないな。

 

お前……これでいいのか?

 

昨日、名取教室で自習していた3人の男がいる。いや、他にも自習はいたけど、その3人は他人とつるまず真剣に打ち込んでいた。

 

一人は成績が下がっている男子だ。

この人は勉強が嫌いで、この先も勉強なんてやりたくない。大学入試の勉強なんてもってのほか。だから高専の推薦でさっさとアガってラクしたいと考えている。まあ、こういう人は過去にもいたからそこはいい。

 

その男に聞いた。親に言われてイヤイヤ来たのか?

 

男子は、「いや、成績がヤバいから」とだけ言ってすぐに問題集に目を落とした。

 

 

もう一人もパッとしない成績だ。

授業姿勢がね……いつも半身になっていて、よくオレに姿勢を注意されている男だ。ここ1か月、かなり厳しく接してきたからだろう、ようやく今のままではいけないと思ってくれたようだ。

 

 

もう一人の男子は成績トップクラス。

聞いたら今回の模試で、五橋教室のAさんに負けたのが悔しいからと言って猛烈にやっていた。

 

 

オレは彼らに言った。お前たち、エライなと。お前たちは将来成功すると。

 

 

人間ね……人間にとって一番大事なのはね、

 

ここぞ!というときに本気になれる力があるかどうかだよ。

 

偏差値がいくつだろうが、高校がどこだろうが関係ない。

 

今、自分の置かれた位置がボーダーライン以下だ、成績がズルズル下がっている、ライバルに抜かされた。

 

理由はなんでもあってもいいけど、ピンチの時に本気になれるかどうか。

 

ここにその人間のそもそもがすべて集約されていると思うね。

 

 

ひるがえってあなたの話。

 

ボーダーより浮いている、成績が上り調子だ、このままなら受かるかもしれない。

 

そういう人間が、みんなやってるからと公園に出かけて行って、バレーをして汗を流すのはオレは構わないと思うよ。人間ってそう言うもんだからな。

 

普通、人間というのは、おごり、慢心からもろもろをサボって失敗し、奈落の底に突き落とされて、


でもそこから這い上がるために努力をして浮上し、


でも安泰になったらまた手抜きして叩かれ地に落ちて、


また努力して這い上がる。そういうもんだ。

 

ただね、、、

あなたのようにいまだボーダー以下の人がみんなと同じように球技大会に命を燃やすって……どうなの?オレの中にはないわ。

 

6月の中総体ならまだいい。でももう11月になるんだぞ。いつも言ってるように、11,12,1月の結果で決まるぞ。

 

次もボーダー以下だったら……

 

志望校は変えていかないといけない。

 

 

あまりこういうこと言うとまた昭和だの言われるんだけどさ。

 

お前は男だろ。

 

将来、女、子供を食わしていくんだぞ。

 

会社に入って成績が達成できないときにさ、

 

なにくそ!とか、チクショウ!とか、燃えてくるものがなく、定時に帰って休日も普通に過ごす。これでいいのかね。

 

 

負けてもなんとも思わなくなったら人間終わりさ。

 

お前は今それが試されているんだ。

 

その成績表はそういうお知らせだ。

 

残りの時期をどう過ごしていくか、よく考えるんだな。