夏休みが明けて後半戦がスタートした最初の日曜日。
9月初旬に定期テストがある中3生を個別に呼び出して質問対応を行いました。
生徒一人ではまだ余裕があるから、中1中2で手のかかる人に連絡してと社員に伝えたら、何人かがやって来て指導がスタート。ど~れ、、、一丁がんばりますか!
私がいないと学校ワークが1問も進まない中1生二人に1時間強みっちり教えたあと、理解度確認のためにプリントを配布。
その1問目でa×12をaの12乗とやられたときの私の気持ちはどうしたら分かってもらえるのでしょうか。今までの時間はいったい何だったのかと。かなり絶望的な気持ちになりますが、本人の前でそれを見せてはいけません。
「ほっほ~う…![]()
」
「え…間違ってますか![]()
」
「間違ってますね
」
数学担当の海和先生は熱血なので、当然ながらこの子たちを見捨てずに毎週何度も教えてきたでしょう。しかも授業中はできない子たちの横に個別指導の講師までつけています。で、日曜日いま自分が時間をかけて教えてもこうなった。ふ~……キツイ。
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しかしこの子は偉いところもあるんですよ。この3日前にやったオンラインの通常授業。21時半の終了時間になり、一人一人zoomを退室していくもこの子はなぜか残っていました。
で、最後の一人になったところで「せんせい…」とか細い声。「今日の数学、もう少し教えてもらえませんか」
恐る恐るといった感じのその声は、私が断るとでも思ったんでしょうか(笑)。
私がこの仕事をしているのはこういう生徒が大好きだからです。やるに決まってる。
「(オンラインなので)家だから何時まででも残れるな(笑)よしやるぞ!」
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「aの12乗は、a×a×a×‥‥と、aを12個並べたときだぞ」
直接「12a」と答えを言っても意味がないので、間違いを指摘。
さて…この子は次に何と書いたでしょうか。当てられる人はいない自信があります(笑)。
書いたものを消しゴムで消した後、この子は真面目な顔で「aの12じょう」と書きました。
「おいおい…誰がひらがなに直せと言ったの![]()
」
「あっ…」
「ちょと待て。『あっ』ってなに。リアクションも違うだろ![]()
」

