小学生の教室にて。
小3女児が国語の問題を前にしばらく固まっていたのでサポートに入る。
問題は非常によくある「言い換え」の問題で、これを教えるときは線を引きながらの指導が有効です。
右が本文で、左が問題。
「キジは」に線を引き、「地上近くの」に太線を引きます。
続いて、「草の種や葉、落ちている木の実、昆虫など」に波線を引き、これらをひっくるめて「えさを」に”言い換え”られているねとこちらにも波線を引きます。
最期に両方にある「食べて」を丸で囲み、そうするとこのカッコには何が入るかな?と尋ねます。
う~ん…と女児。飲み込むに時間がかかっているのでしょう。こちらも急かさず待ちます。
十数秒後、「まだ線を引いていないところが一つあるね。それがカッコに入るんじゃないかな」とアシスト。
女児は「あっ」と短い声を発して「歩きながら」と力強く書きました。よしよし
!
ふと手元の宿題メモ帳に目をやると、3人ともしっかりやってありました。ウチの息子にはこういうところがまるでない。エライなぁ~……ホントにエライ!
「なんか近頃、こういう小さい子を見ているだけで涙が出てくるんだよな~」とボソッとつぶやくと、最近よくそうおっしゃいますよね~
と小原さん。
「えっ!最近?言ってないでしょ
」
「え?言ってますよー
」
(でた……なんだそのハートフルアイビームは。オレはそういうキャラじゃないから。
それに、いや~…何たる不覚。こんなんでは数学が解けなくなるではないか。感情は大敵。無感情、無感情っと!)
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奥には速読書中の女子。アンネフランクは人気あるなぁ。
そういえば、先週日曜日の試験対策授業。
昼休み休憩中に何気なく読書コーナーに行くと、ふと、あまり手をつけられていないからか、新品同様の森鴎外の書籍に目が留まる。
手に取ってパラパラとめくると難しい言葉の数々が。これは巻末の注釈に行ったり来たりしないとなかなか読めません。「速読」ではこれはキツイので、読まれないのも仕方ないか……。
そのまま何気なく巻頭の短編小説「山椒大夫」を読み始めると徐々に止まらなくなり、30分後、最後の2ページ、ラストシーンに入ったとき、もう感動で感動で涙がとめどなく溢れてきました。
ただ泣くんじゃなくて、もう嗚咽ですよ嗚咽。「ううう…」って。大げさではなく、全身がワナワナと震えて、「ううう…ううう…」と漏れる嗚咽を口に手を当て必死にこらえて。向こうでバカ騒ぎしている連中に見られたらマズいので、奥の方に身を隠して。いや~……こんなに全身で泣いたのは冬ソナを見て以来。たったの60ページで大の大人をこれだけ感動させるとは。森鴎外、恐るべし…。
もしこちらをご覧の小学生がいたら。「速読」じゃなくて構わないので、じっくり文学の世界を味わってみてくださいね!意味の分からない言葉があったら教えます!




