学校のワークを優先に!という話をしたとき、中1女子から声があがる。「先生!私、明日漢字のテストがあるのでその勉強していいですか?」

 

(ふ~ん……本来そういうのは家でやって来てもらいたいものだが……

まあそれでいい点数を取ってこの子のプチ成功体験になればそれもアリか……)

 

 

*************

 

許可したあと、他の生徒の質問に回って先ほどの女子のところに戻ってきたら……

 

 

で、

で、

で、

で、

で、

で、

出た~~~~~~~~~~~~~!!!

 


 

苦役!苦行!シベリア抑留!

 

も~~~~~う……えーん

なんでアホな生徒はい~~っつもこうなんだろうなムキー

 

私の声に「どうしたんですか」「なにがあったんですか?」とほかの女子が不思議がる。当の本人は「私、結構頑張りましたよねおねがいキラキラ!」とご満悦。バカ~~~!!!

 

「なんでこんなに同じことを何度も書くの。なんかの罰ゲーム?もしかして刑務所で暮らしてるの?」

 

「だって明日テストがあるから練習をしなきゃニコ

 

「いや、練習はいいよ!

でもこの『魅力』はさ!

『力』は書けるよね。

『魅』だけ数回書けばいいだろ!

『抑える』も『える』はこんなに書く必要ある?」

 

「それは…ニコあせる

 

 

ここでほかの女子から掩護射撃。

「でも小学校のとき、学校の先生は漢字練習をノートに何回もするように言ってました。こんな風に」

 

「あ・の・さ!!!」

 

(毎年、毎年、ホーーーンットにヤダ!!!もうイヤ!!!今までは、仕方ないで済ませてきたけど、もう見たくないッムキー!!!!)

 

とうとうイライラが大爆発しました。


「学校の先生が言ってただぁ?じゃあその先生はバカだから!オレはもう何百人、何千人見てきたけど、ノートにこういうことをやって進学校に受かった人は今までいない!」

 

私の怒りっぷりがおかしいのか、おとなしい女子がこちらを見てクスクス笑っています。ふ~…ちょっと大人げなかったか。

 

 

ほどなくあちこちから質問が上がりました。「先生、高校はどこ?」「大学は?」と男子が言えば、「先生は1位取ったことありますか?」「100点はある?」と女子も口を開く。


(な、なんだ??じゃあんたはどんだけ頭がいいのってか!?

自慢みたいであんまり言いたかないけど、、、

このままナメられてるのもちょっとな、、、)



1位?100点?何度もあるわ!

 

中2のあるときは国語だけ88点で488だったことがあるけど驚くのはそのあとだ。国語の先生に昼休み校長室に来るよう呼び出された。恐る恐るギーッとドアを開けたら校長先生が窓際にいてね、外を眺めたままこちらに背を向けて立っているんだ。黒い革張りのソファには国語の先生。隣に来るよう手招きされて座ると、先生は言った。「工藤、オレの教え方、どこが悪いか言ってくれ」

 

オレは先生の肩に手をやって言った。「アンタのせいじゃないよ、オレがアホなんだよ」

 

女子「すごい!」「先生そんなに頭いいの?」

男子「いまのはウソでしょ(笑)!」

 

ハハ、最後のはウソ(笑)。

でも先生に教え方を相談されたので、一応自分の意見は言った。

 

生徒たちがザワめきだした。 

「すご……おねがい」「いいなあ、あたしも1位取りたいなぁおねがい」「ワークを何周もすればいいんでしょ?」

 

ふ~ん、これはいい機会だ。今のこの感じを利用して正しい勉強法について語ればこちらを信じて実践してくれるかもしれない。

 

 

よ~し、ではこうすれば高得点が取れるという勉強法を教えてやろう!

 

 

(つづく)