ご無沙汰です!
パソコンのない生活を送りたいと思い、GW中はこちらもずっと止めたままでいました。
連休中に私が読んでいた本の中に、吉村昭の「漂流」があります。
江戸時代に四国を出た船が北風により沖に流され、黒潮に乗り、鳥島まで行ってしまうという実際にあったお話です。
草木も生えないその無人の火山島で、主人公の男は12年間!も生き延び生還しました。いや~なんというタフさでしょう。
その中で、最初一緒に漂着した仲間3人が奇病にかかって次々に死亡しました。
主人公は、仲間が島に生息するアホウドリだけを食らって食が偏っていることと、絶望から何もしないでじっと海を見つめるだけの運動不足の日々が重なったことが原因ではないかと考えます。
その数年後に新たに漂着した10人との共同生活。そこでも同じような生活を送ったために、次第に腹が出て足がむくみ目に黄疸が出る者が現れました。
主人公はそのままでは仲間同様に死んでしまうこと、海藻や貝も口にすること、運動不足を解消することを彼らに再三にわたって告げますが、男たちはこの忠告を聞き入れないばかりか、追い払ったり陰口をたたいたりします。
そこでとうとう主人公も言うのをやめました。
もう言うだけのことは言った。これ以上言っても聞かぬならあとは彼らの問題だと。
私はそれを見て息子のことを思いました。もうさんざん言ってきたがまったく動かない。この本の者たちと同じだなと。このあと、のたれ死のうがどうなろうがあとは彼の問題だ。オレももう言うのはやめようと。
亡き母の墓参りで、生きていたら今のお前を見て何というかなと笑いながら振ったら、おそらく怒って蹴とばされて毎日ガンガンやられるだろうなとの返事。
ああ、まったくその通りだね。いなくてラッキーだったね。おかげで毎日自由を満喫できるもんな。
本の中では男一人がやがて同じ症状で死にました。それを見て弱っていた者たちはすぐに忠告を受け入れて活動します。幸い大事には至らず回復できました。
そこから数年かけて、流されてきた流木を拾って船を作って絶海の孤島から脱出するのですが、まあ本当にこれはもう、よくぞ生きて帰ってこれたなと。読後も感動が止まりませんでした。
それではまた、今日からこちらもよろしくお願いします![]()
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