受験生の三者面談で、いろいろと思い悩む日々が続く。
志望校の決定は重要事項につき、親子があとから後悔しないようにと手を尽くして説明し、合格可能性を1%でも上げるべくラスト1か月の勉強法についても伝え、面談が終わって親子が帰宅されたあとは、合格してくれたら……と祈る思いで資料を片付ける。
今日の昼。
面談後、ホットコーヒーを飲みつつ窓から遠くを眺める。
(9階というのは景色はいいんだけれどもなかなか世間には認知されないよなァ……
まあとにかく今日はあれをやってこれもやらなきゃ……)
向かいのコンビニで何か買ってこようと1階に降りる。信号待ち中にふと横を見ると、中1のAさんがいた。
「あら?どうしたの?まだ1時だよ」
近づいて声をかけるとAさんは言った。「先生、これさぁ、周りから見たら絶対ナンパしてると思われるよね」
「はぁ?何言ってんの?」
「これ、どう見ても絶対ナンパじゃん」
「はぁ?アホやな~。なんでオレがお前をナンパするんだよ」
信号が青になったのでその場を去る。
(まったく……いったいどう思われてんだ?そんなに軽くないっての)
教室に戻ってきて改めてAさんに言った。
「あのね、オレはいままでナンパなんてしたことないから」
「え!うそー!
」
「それに、行くにしても12歳に行くかよ」
「え、だって先生、ロリコンじゃん
」
「違うわ!もっとステキな女性に行くわ!」
「え!それはヒドイ!」
「それに言っとくけど、オレはロリコンとかマザコンとか美少女アニメ好きとは対極だから。オレがそのジャンルだなんてさ……思われただけでもゾッとするわ。絶対ない!」
なんかゲラゲラ笑われている。
ちょっとムキになりすぎたか。。。
ところでこんなに早く、どうしたの?
親に行けって強く言われたか?
「いや、ハルトが1月模試の数学すごい上がったから。
先生が『土曜日いつもハルトが早く来て遅くまで特訓がんばってた。その成果が出た』って喜んでたから」
(ああ、そこか…。学校のテストであれだけ悲惨だった数学が今回の宮模試で90点だもんなぁ。特訓した甲斐があったけども……)
「そこがきっかけなの?」
「そう。私もそうなりたいなと思って」
へ~~~![]()
それはいいね!じゃあがんばろう!


