来週の定期テストに向けて、昨日の中2Sクラスには連立方程式の文章題をやってもらいました。(計算は大丈夫と聞いていたので)
問題を配り終えると、それを見た生徒たちからさっそくブーイングが。
「先生、これ難しくないですか?」
「先生、A中ではこんな問題は出ませんよ」
「出ても、リンゴ4個とミカン3個でいくらみたいなカンタンなやつです」
「道のりとか速さとか…私苦手なんだよなぁ」
「ハイハイ、予想通りの反応どうもありがとう。これだからお前たちはまったく…」
いいか、よく聞けよ。
この問題には(広島)とか(愛知)とか書いてあるよな。つまり公立入試レベルの問題だ。
お前たちは来年公立高校を受けるんだろう?なら最終的にはこのレベルが解けなきゃいけないってことだ。
学校のテストに出ないからってこれをやんなくていいのか?中3になってから頑張ればいいってか?中3の数学はそれはそれで難しいんだぞ。連立やる時間なんてなかなか取れないからね。
だから今回、学校のテストで連立が試験範囲ならさ、、、
テストに出ようが出まいが今のうちに深いところまでやっておけって。あとからラクだから。
ああ、あともう一つ言っておく。
こないだあるお母さんに聞かれたんだ。
進学先を見ていつも思うんですけど、こっちの中学校と五橋の方の中学校では何が違うんでしょう。先生はどう思いますかって。お前たちはなんだと思う?
「学校の先生の教え方?」
「お金持ちかどうか(笑)」
「勉強に力入れてるんでしょ」
「ウチの学校はスポーツに力入れてるから勉強の方はバカです」
「ウチの学校はスポーツも勉強もダメです(笑)」
なるほどね(笑)
オレも先生の教え方説をまず思った。
だから息子の授業参観のときはいつも全クラス見て回った。(ええ~っ!と生徒)
まず息子のクラスに行って「見に来たよー」と目を合わせる。それが済んだら1クラス2分位で1年から3年まで全部を見て回った。
あとは数年前だけどこちらのM中も全部見て回ったことがある。(ええ~っ!!と生徒)
バレたら怒られるかもとヒヤヒヤしたけど、保護者のフリして全学年全クラス見て回った。
感想を言うと…、どちらも変わらなかった。
教え方が分かりやすい人、熱血な人、普通の人、眠くなりそうな人(笑)、その比率もほぼ変わらない。授業内容にも差が見られなかった。
じゃあ何が違うか。
家庭環境とか遺伝子とか教育にかける部分とか、目に見えない部分を排除して考えるとね……一つ思い当たる点があった。
それは…
テスト問題のレベルだよ。
お前のA中は、文章題は出てもリンゴとミカンだと言ったな。そこなんだよそこ。あっちはそんなんでは終わらない。もっと高いレベルを要求する。
そして生徒はその問題に対応しようと、試験前にはハードな勉強をする。一方、A中ではテストに出ないからと、リンゴとミカン以上の勉強はしない。これが3年間続いたらどうだろうね。
おい、Mちゃん。
お前は中1のとき、数学は結構できたよな。(え?そっかなぁ…とM)
いや、できたよ。
計算はダントツで速かった。
数学は速さだから。
素質でいったら素晴らしいものがあった。
ところがどうだ最近は。
まず授業中の集中力がない。
問題を解いている間も眠くなったりしている。
テストに出ないからオレが出す問題はやっても無意味と思っているんだろうな。もったいない…。
去年までお前には立派な翼が生えていたのにな。
そうやって低空飛行を続けているとな…
やがて翼は退化して、もう空高くは飛べなくなるんだよっ!
これに男子たちから、
「オオ~」
「今のキマッたね」
「さすがカリスマ講師!」
「フフ、今のオレの、結構よかったよな
…って、そういうことじゃない!
お前たち、今のままでいいと思っていたらな、、、
そのまま低いところを飛ばされ続けて能力が殺されるぞ。
それはヤバい!もっと高度なことをやんなきゃ!
と、こういう思想になってくれ」