「先生~…」
勉強ができる中1男子三人組が困った顔で現れた。「実技ってどうやって勉強すればいいんですか~」
K村クンから同じことを聞かれるのはこれが3回目かな。「だから実技はココから出るよ的なプリントあるでしょ?それをやればいいんだよ」
「だからないんです~」
「え~!ホントにないの?」
「だから困ってるんです。どうやって勉強したらいいんですか?」
「じゃあ教科書の太字を暗記するか…。っていうか、そういうことはオレじゃなくて学校の先生に聞きに行けばいいのに。案外頼られると先生は嬉しいものだぞ」
「え~…どういう風に聞けばいいんですか?」
「え?そんなの普通に聞いたらいいじゃない。女の子はこういうのウマいんだけどな~。ど~れ!じゃあちょっと練習しようか」
私は扇子をペンのように持って先生役をやりました。「はい、じゃあここは職員室ね。どうぞ。言ってみな」
「せんせ~い」
「うん?なんだね?」
「技術家庭のテスト、どこが出るか教えてくださ~い」
「…え?アハハハ!ダメダメ!
『コラ、キミ!ダイレクト過ぎるよ!』
って怒られちゃうよ(笑)けしからんやっちゃな~」
「じゃあ次はMだ。ハイどうぞ」
「せんせ~い」
「なにかね?」
「え~っと…大事なところを教えてくださ~い」
「え…(ズボンのチャックに触れながら)…大事なところ?そんなにカンタンに見せるワケにはいかねえな(生徒失笑)」
M「じゃあどう聞けばいいんすか?」
「どこが出るかとか大事な部分はとかね…そんな露骨なやつじゃダメだよ。さっき、聞きたいのは勉強のやり方だって言ってたよね?それを聞けばいいんだよ」
「じゃあ今度はオレがやる!」とNクン。「はいよーどうぞ」
「せんせ~い」
「エッヘン!なんだね?」
「今度の技術家庭のテスト、どうやって勉強したらいいんですか」
「う~ん…まあいいんだけどさ…![]()
なんつーか…カワイクないね。ぶっきら棒というか不服そうというか…。もうちょっと笑顔でやってくれない?」
すると向こうで様子を伺っていたS君が乱入してきて、「センセイ、センセイ、ハ~イ!」
「なーに?」
Sは腰のあたりに両手を添えて体を斜めにして言った。
「今度のテストぉ、どうやって勉強したらいいか教えてくれませんかぁ~?
」
「バカ野郎、キモイよ」


