中3のある保護者様から私宛に相談メールが届きました。

 

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①ケアレスミス(?)をなくすにはどうしたらよいでしょうか?

πの位置を間違えた、解答欄をずらして書いた等。

 

②試験の際緊張しないようにするにはどうしたらよいでしょうか?

 

③国語の勉強方法を具体的に教えて下さい。

「主人公の気持ちを答えなさい」系が苦手です。

 

④実力以上の高校を志望しています。部活もほぼ引退して時間もできましたし、少しでも点数を上げるため、この時期はどのように勉強したら良いでしょうか?

 

①、②は本人の性格もあると思うのですが、何とか改善できないでしょうか。

良いアドバイスがあればぜひお願いします。

 

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これ、どれも深い内容です。ほかにも同じ疑問をお持ちの方もいらっしゃると思うので、ブログにてお答えすることにしました。数回に分けて説明します。

 

まずは、

①ケアレスミスをなくすにはどうしたらよいでしょうか

という問題です。

 

前ブログの「ミステリーミス」は未だにどうやったら無くなるのか分かっていませんが、ケアレスミスは減らせます。

 

メールでは、例としてπの付け忘れがありました。これはおうぎ形とか円錐の問題で生徒がよくやらかすミスの一つです。どうすればきちんとつけられるようになるのでしょうか。

 

結論から言うと、

おうぎ形の面積を求める問題を、テスト前の30日ぐらい連続で行えばミスはなくなります。久々にやるから「あっ!やっちゃった~!」となります。

 

毎日やれば…それも30日とかの長い期間連続で毎日やればさすがに忘れることはないと思うのですがみなさんはどう思いますか?

 

ある塾長とこの話をしていたとき、「そりゃあそうかもしれないけど…でもそれ、実際にやるとなると現実的じゃないんじゃない?」と言われました。確かにそうかも。

 

ちなみにテキストの繰り返しは、ケアレスミス対策としては、あまり意味がありません。

 

やり方が分からない人なら繰り返した方が効果的ですが、この人は求め方は分かっているので繰り返しに意味はない。むしろ一度解いたことのある問題だと、かえってナメてかかって注意散漫が助長されます。

 

ではどうすればいいのか。

 

先ほども述べたように、同系統の問題で、数字を変えた新鮮なものを毎日解かせることです。

 

図形だけじゃあありません。文字式の計算(符号忘れ)、分数の計算(分母を払うかどうか)、関数、確率、資料の整理…など、基本レベルでいいから、全ジャンルを毎日同時にやらせる訓練が必要だと思います。

 

でもこのように横串を通したような問題集って…世の中になかなか無いんですよね。どれも縦割りの章立て問題集で。初めて習うときは章立てがいいのですが、ケアレス封じには向かない。

 

そこで、もうここ5年ほどいろんな教材会社にこの企画を話して、どうにか作ってもらえないかと直談判してきました。しかしなかなか実現には至りません。

 

そんな中、今年一高を受けた女子が、合格はしたものの、本番でやはりケアレスミスをしていたことが分かりました。

 

因数分解せよという問題で、二次方程式だと勘違いして「x=○○」と答えていたのです。週2回の授業で結構対策をしたのですがね…ダメでした。受験は1点を争うと言います。受かったからいいものの、もしダメだったらこのケアレスミスは相当後悔するでしょう。

 

これを機に、踏ん切りがつきました。もう待てない。自分が作るしかない…。この春、東京に何度か出張していたのはその準備のためです。

 

現在、合間を見つけてはコツコツと制作中で、出来上がりは年末を予定しています。

 

 

入試直前に、毎日15分×30日連続して解く全ジャンル問題集です。基本の定着&ケアレスミス激減に大いに威力を発揮するものと自負しています。乞うご期待!