昨日の中3授業後に玄関で生徒を送り出していると、ある女子生徒が私のところにスッとやってきて一言。「先生、私、数学できないじゃないですか」
「え?う~ん…まあ」
唐突のことになんて答えたらいいのか迷っていると、女子は割としっかりした口調で続けました。
「問題を解こうと朝早く起きて机に向かうんですが」
「ほう、いい心がけだね」
「でも、分からなすぎて結局やる気が出なくてやめるんです」
なるほど…。確かにこの子は数学はキツイからな…。分からないのが続くとやる気も失せるよね。
「教えてやるから当分毎日おいでよ。数学は朝一人でやっても無理だと思う」
「でも部活が…」
「そっか。県大会も行くんだよね」
「ハイ。東北大会、いや全国もあります」
「じゃあ部活終わってから来たら?こちらは何時でも教えるよ」
「でも部活から帰るのは夜の10時です」
「え?!」
「塾の無い日は全部そんな感じで」
「うわ…土日は?」
「そこも朝から晩まで」
「うわ~~…」
「だから朝やろうと思うんですけど、分からな過ぎてやっぱりやる気が出ないんです」
いや~そこまでやるのか…。
まあ全国にまで行けるかも!というぐらいの強豪なら今が一番の頑張り時なのは分かるけどなぁ。でもこの子は数学が大変だし…。一つのことを覚えるのに人の3倍ぐらい問題を解かないとなかなかマスターできないし…。
ふと、先月、この子の数学の成績を心配するお母さんからの電話を思い出しました。
あのときは、大丈夫です、振り替えなどで何とか対応するので部活を優先してください、と言ったけど、今日の小テストの出来を見る限りもう全然ダメ。今何とかしてあげないとテストはボロボロだろうな…。
「先生、どうしたらいいでしょうか」
女子の困った顔が胸を刺す。
う~ん…夜練が終わる10時から来いとも言えないし、かといって部活オンリーでテストが悲惨では目も当てられないし…
そのとき、ふとある光景が脳裏をよぎりました。
それは先ほど授業が終わって(21:20)、みんなに帰るように促して自分も外に出る直前(21:45)の光景。
同じ部活のある女子が一人教室に残って黙々と問題を解いていたのです。
もう一人、隣の岩沼市からやってくる中3男子も残って勉強していたっけ。
みんなが帰り支度をしながらワイワイやっている間、二人とも流されることなく手元に集中していました。それは校内試験が近いからということではなく、思えば二人は先月からそうだった。
私はそのことを女子に伝えました。「だからさ、ほかの日に来れないなら○○さんのように残ってやっていけばいいんだよ。こちらは何時まででも教えるから。みんなと一緒に帰る必要無し!だな(笑)」
「時間は自分で作るもの」というけれど、、、まあ連日朝から晩までは大変ですよね。お疲れさん。




