新中2数学の授業中―
やり方を教えて演習させ、どんどんマル付けしていく私。
しかし…なかなか当たらない。完璧に教えたつもりなのに…。
「分かる」と「解ける」はやはり全然別物なんだなあ。
私は改めてやり方を教えるべく前に行って声を張りました。「みんな一回こっち見て!」
「じゃあYスケ君、ココの答えは何になった?」
当てられた男子が答える。
「ほ~う、Yスケの答えはそうなったんだな」
(あらら、一発でアタリを引いちまったか…)
本当はハズレ、ハズレと来てあとから正解者が出るのが理想的な授業の流れなのだが…。
でも、これは演技でカバーできます。
私はわざと困った表情を作って隣に当てました。「Hルキ君はどう?」
「え・・・?」
左右をキョロキョロして焦るHルキ。ふふふ、自信が無くなったか?
HはややためらいがちにYスケと同じ答えを言いました。
(へえ、お前も当たったか。さっきまでみんな出来ていなかったのにおかしいな。たまたま正解の二人に当てちゃったか?どれ…、ではもう少し揺らしにかかるか)
私は、はぁ~っと大きくため息をついて言いました。
「いや~そっか~…二人ともそんな答えになっちゃってまあ…さっきからみんなボロボロだったけどほんとにやり方わかってんの〜?」
間違いとは言ってないのでギリギリセーフです。こんな揺らしに屈せず、次に当てられた人は自分の答えを堂々と言ってもらいたい。
「じゃあ次はTルイ君!さっきの二人とは当然違う答えだよねぇ(言い過ぎか)。キミならきっと正解を言いそうな気がする(屈するなよ)?ハイ、では答えをどうぞ!」
ここで二人と異なる答えなら自信ありげに言うだろう、でも二人と同じ答えなら委縮して困惑するだろうと睨んでいたら、Tルイ君は学者のような顔つきで前の二人と同じ答えを言いました。
え?オレの揺らしに引っかからないの?
っていうかキミ…、その無表情からすると、テンネン系のようだネ。
「ハイハイもう正解!なんなんだこれは(笑)
今までのオレの経験だと、だいたいこちらの演技に引っかかって『えっ?違うんですか?』と言ったり、『分かりません』と言って逃げたりするんだけどさ。みんな肝っ玉があるのかなぁ…それとも、なんも考えてないとか(笑)」
予定していた展開とは違ってしまいましたが、このあと本日みんなに伝える予定だったことを話しました。
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・中2に上がったら問題はますます難しくなるので次のことに注意してもらいたい。これができている人は伸びるし、できていない人は行き詰まる。大事なことだからよく聞いてよ。
・それは『どうしてこうなるのか』ということをしっかり意識してもらいたいということだ。
・成績が伸びない人は『どうしてこうなるか』よりも『自分の答えが〇か×か』に意識が向いている。
・たとえば、さっきみたくちょっと脅かされたら「えっ?違うの?」ってビビッて、周りの人はなんて書いてあるかキョロキョロする。そして自分がどう考えたかよりもみんながそう言ってるのならそうだと思ってそれに従う。
・そういう人の特徴。
当てられても自分の答えを言わない。
答えを書いてるのに「わかりません」と言って逃げる。
丸付けされるとき答えを手で隠す。
答えを見せる前に「絶対間違ってるからね」と前置きする。
ひどい人になると消しゴムで消す。。。
・もう一度言うけど、成績が上がりたかったら周囲の答えなどどうでもいいからとにかく自分ね。『どうしてこうなるのか』『自分はどう考えたか』ということをちゃんと言えること。他人の視線を気にせず堂々としてもらいたい。
・だからたとえ〇でも、理由を説明できない偶然の〇はあまり褒められたものではないよ。
・逆に答えが×でも、自分はこう考えたからということを言えたら立派。こういう人は絶対伸びるから。過去に小中高、何千人もの生徒を見てきたけど絶対的な真理だね。
〇か×かではなく、自分はどう考えたか、どうしてこうなるのか。
そこのところをブレずに持ってこの1年頑張ってください。

