昨日の午後は、中3向け高専の過去問解説授業。

 

 

問題の一つ一つはそんなに難しくありませんが、「量」が多くて時間内に終わらないという生徒の声をよく聞きます。

 

う~ん…、量が多いのはまあ分かるけど、キミたちの計算のやり方も良くないよ。そんなやり方しているから時間がかかるんだ…。

 

ということで、昨日の解説の一部をここで紹介します。

 

数学の最後の文章問題。

 

文章から式を作るまでもまあまあ大変ですが、これを計算するのもちょっとややこしそうです。

 

 

これはまず分母を払います。

 

両辺に同じ数をかけて…ってこれぐらいは誰でも分かりますね。

 

 

ポイントはここじゃあありません。

 

私が書いた最後の行、3.7×120を計算せずに、そのまま3.7×120と書いていることにアレ?なんで?と思った人はいますか。

 

そうです、ポイントはココです。

昨日の授業ではみんなこのかけ算をしていました。

 

「そんな面倒はやんなくていい。いや、最終的にはやらないといけないかもしれないけど、このまま残しておいた方が幸せになれることがよくあるんだ。では続けよう」

 

 

3.7×120の10を移動して、37×12にする。

 

なぜなら小数はイヤだからね。

 

 

で、その37×12もやらない。

さっきも言ったけど計算がメンドイからね。

それにあとで良いことがあるかもしれないし。

 

ってことで、ここはかけずに、このまま左辺に移動する。

 

で、因数分解…って思ったら、

37と12って…、おお!引いたら25になるじゃん!僥倖っ!

(ほんとにこの時分かった)

 

ほらね?かける必要なかったでしょ?

筆算したらこれはいくつだったろう。

300か400クラスになる?

 

そんなに太らせてから細かく分けるなんてバカバカしいね。

 

頭も使うし、時間もかかるし、ミスする確率も増えるしで良いとこナシ!

 

ってことで、いつも言ってるけど、筆算はとことん避けること。

 

筆算なら自分でもできる!と好んでやる人が多いけどさ。

やっちゃダメだから。無駄無駄無駄無駄。

 

地震とかカミナリを避けるように筆算を避けること。パーツのまま残した方が圧倒的にいい。

 

と言っても、トップ校に通う高校生でも筆算はやっちゃう人が多いんだけどね。なぜなら小学時代からドリルとかで長年せっせと筆算させられてきたからな。。。その癖がなかなか抜けないんだ。困ったものだな。

 

ま、とにかく「パーツ残し」が便利なことは今回またよく分かったね。少しでも意識しよう!