五橋の中1は校内試験まであと9日。

理科の密度と濃度計算が怪しいというので、そこの問題プリントを作って実施しました。

 

そのあとは各自学校のワークを進めます。

本当はこっちからいろいろやりたいところけど、試験は学校ワークから数多く出るし、提出にもなっているからまあそっち優先でいいだろう。

 

 

そのうち誰かが国語ができない…とこぼしました。

 

「ふうん、学校の定期試験だったらそのワークをやればいいんじゃないの?」

男子「いえ、丸暗記では通じないようなテストになっているんですよ」

 

ほう…まあこっちの授業では毎回長文読解をやってこれからもそうしていくけどさ…、すぐに得点になるわけではないからなぁ。

 

だいたいお前たちは語彙力がないよ。だから長文を読んでいても一つ一つの意味が分からず全体像がぼやけてくるんだ。言葉の意味が分からず困ったことはない?

 

手前の男子に振ると「あります」と真顔。

 

「だよね~。だってお前たちが使っている言葉ってホント単純だもんな。なんでもかんでも、すごいだのキモイだの、ビミョーだのなんかヤダーだの」

女子「え~それでも十分通じるじゃん」

 

「ダメダメ。だから国語できねえんだって。だいたい「すごい」の使い方変だよね。ウチのJもそう。こないだドライブに行ったらさ」

「ドライブ行くんだ!」

 

「ドライブぐらい行くわ!ってなんか変かな(笑)。…え~…目的地に向かっているときにさ」

「目的地ってなに(笑)」

 

「そうやっていちいちツッコむな!とにかくその途中、急な登り坂があってJが言ったんだ。「すごい坂だね」って。

ダメダメ。すごいは副詞だから。すごく奇麗とかすごい楽しいとか用言にくっつくのはいいけど名詞はダメ。言うとしたら、「この坂、勾配が急だな」とかがいいねとオレが言ったの」

 

女子「コウバイ?コウバイってなに?」

 

「ほらこれだ…勾配も知らねえでよくこの12年間無事に生きて来られたな。とにかく「すごい人」とか「すごい車」とか名詞にくっつける習慣をやめろ。知能低くなっから」

 

「は、めんどくさー」

「だからお前はダメなんだよ」

 

私は本棚に行って語彙力の問題集を取り出しました。「これだ。これを2分でやってみろ」

 

 

「ひどい…「彼は中学教師のかたわら、遺跡の発掘に携わっていた」の「かたわら」は「そばで」の意味だと思ってたの?」

「えっ!だってかたわらっていったら近くですよね」

 

「そういう意味のときもあるけど、ピッケルでカンカンを教師のそばでやんの?なんで」

「私もなんかおかしいなあと思ってたんです」

 

「バカか!教師である「その一方で」ってことでしょ!ハァ~…こういうところがイケてない…国語ができないワケだ」

 

その後、一通りプリントの解答をして終了。

普段から本をよく読む子は当然知っていて全問正解、一方読まない子は7割ぐらいの出来でした。

 

「ふぅ~…ひどい…。これから毎回これやるか」

 

やりたい!やりたい!と生徒たち。ふふ…やる気があるのはいいね。

 

「最後に。こういうのはなるべく普段から使うようにすると覚えられるからね!例えばこの粉骨砕身。これはどういう意味?」

 

女子「え~なにそれ~」「知らな~い」

 

「身を砕き、骨を粉にして頑張る、一生懸命やるってことだ。だから今日家に帰ったらお母さんに言ってみろ。

『お母さん、わたし、次のテストは粉骨砕身の思いで勉強がんばるね』って。お母さんはきっとビックリして感動するぞ」

 

「えー…ないない。『は?アンタ何言ってんの?』って言って終わりだよ」

「そう!『どうせできないんだから無駄口叩いてんじゃないわよ』って怒られるだけ」

 

「つ…つれないな…」