子育てセミナー(@幼稚園)のあとにいただいた保護者さんからのご質問にお答えするコーナー第2弾。それでは!

 

Q2.私の家は主人がとても過保護です。私が痛い思いをしなければ学ばないと言うと、何か大きなことがあってからでは遅いと言われます。どちらがいいと思いますか?

 

 

A2.はぁ、そうですか~。普通は逆なんですけどね。母親は子供の一挙手一投足が気になって仕方がない一方で、父親はもう少し自由にさせろというケースがほとんど。まあ、母は自分の腹を痛めて産んだのだから、子供にそれだけ愛着が湧いて過保護になるのも無理ないか…と思っていたのですが、お宅は真逆なんですね。

 

もしかしてお子さんは可愛らしい女児では?ほら、お父さんは女子の子供にはデレデレになるって言うじゃないですか。ウチの早坂もそろそろ1歳になる女児がいるんですが完全にデレデレですよ。こないだなんか「もしウチの子供がブスだったら早くから英才教育させますが、ウチのはめっちゃ可愛いので多分将来は困らないと思います」なんて言ってましたからね。

 

 

私はセミナーでも言いましたが、子育てに正解は無いと思っています。過保護・過干渉主義のもとで成長して成功している人もいるし、放任・放置主義で立派になった人もたくさんいます。

 

ちなみに私自身はあなたと同じように後者の立場で子育てしていますが、前者の利点もよく心得ているつもりです。

 

過保護・過干渉というのは、親がいないと何もできない指示待ち人間になる可能性が高いとか、擦りむき傷一つしないで大きくなった子はこのぐらいだと危険だという基準が分からず大事故につながりやすいとか、失敗したことのない人は大人になってからの挫折に耐えられず、引きこもったり、ストーカーになったりするとか、悪い点はたくさん指摘されていますが良い点もあります。

 

私が子供の頃の友人の話ですが、彼はまさにドラえもんのスネ夫のようなやつでした。彼の家に行くといつも、自分ら貧民の指紋をつけては申し訳ないような透き通ったグラスに、南国でしか売ってないであろう不思議な色と味のトロピカルジュースが運ばれてきて、我々が遊ぶと言ったら当然ファミコンなんですが、彼の家には当時誰も持っていないけど誰もがやってみたかった新作のワイルドガンマン(別売りの光線銃付き)が発売日に置いてあり、帰宅時に雨が降っていたら自分の尻が触れては申し訳ないような高級車で自宅まで送ってもらえるという…、それはもう至れり尽くせりなヤツでした。

 

彼は私たち貧困層から常に妬まれていました。お前んちは油田でも持っているのかと呆れられ、お前んとこの親は過保護すぎんだよ!とつつかれ、だからお前はダメなんだよ(笑)と蔑視されていました。彼は何にも悪くないのに(笑)

 

でもねえ…大人になってから、彼にはあって、自分には無いものが分かったんです。それは「品格」と「価値観」です。

 

 

彼は身だしなみや話し方、立ち振る舞いに品があり、粗野な私たちとは明らかに違いました。彼も我々と一緒に泥まみれになって野球をすることがありましたが、なんというか、スライディングした後にユニフォームについた土を払うしぐさ一つとっても品があるのです。今は身分制度なんてもちろんないのでことさら品格を気にする必要はないのかもしれませんが、あれは後から身につくものではない気がします。そして無いよりはあった方がいい。

 

あとは「価値観」。

「何か大きなことがあってからでは遅い」という考えのもと、大切に大切に育てられてきた人、目の前に降りかかる火の粉を丁寧に払いのけられてきた子って、本心からか勘違いしているのか分からないけど自分の実力に自信持ってるなって思うことが結構あるんですよね。

 

以前参加した東京のあるセミナーでも思いました。発言内容から絶対にレベルが低いと思われるある参加者がコンサルタントを名乗っていて、自分の開催するセミナーには一回あたりウン十万円で客がつくと言うのです。

 

そのあとの懇親会でも彼の無能ぶりは横に座る参加者Aさん(彼の実力は本物)も認めるところでした。私がAさんに「なんでお客があの人にそんなに支払うのか分からない」と言うと、彼はボソッと言ったんです。

 

「売れるかどうかってのは本人の実力に比例しないよね」と。私が運ですか?と聞くと、「まあそれもあるけど、あの人は自分に自信があるね。きっと育ちがいいんだろうね」と言いました。私は妙に納得したのを覚えています。

 

勘違いがあるにせよ、親の庇護のもと、脱線しないで成功レールを歩んできた人って、自分に自信があるものです。

 

そしてそういう人は自分を高値で押せる。

 

小遣いもなく、欲しいモノも買ってもらえず、中2で新聞配達をして200円以上は高額商品と思うような学生時代を過ごしてきた私は、自分は安値が妥当。高値で押そうなんてとてもとても…と尻込みしてしまうところがあります。これからの二極化時代を思うと、子供をある意味過保護に育てることは、それはそれでアリのようにも思いますが…どうなんでしょうか。ま、私は過保護反対、放任主義ですけどね(笑)