名取教室の中3。
ある女子、A子さんは、毎回、教室に一番乗り。
席に着くとすぐにテキストを開いて自学自習を始めます。
「部活はいいのか?途中抜けとかはしてない?」
学校の方が心配になって声をかけると「ハイ、大丈夫です」と笑顔で返答。
それならいいけど…それにしても頑張るねぇキミは…
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A子さんが4月に入塾してから2週間後、私は教室長の真田に言いました。
悪いけど、A子さんは正直このクラスの授業スピードにはついてこれません。
1回の説明で理解することはまずない。2回、いや3回はかかる。
あとは真面目過ぎるところがちょっと…。
私が言ったことをノートにメモをするところは良いんだけど、それに時間がかかり過ぎるの。色ペンを使って丁寧な文字で…。その間にほかの人はもう5問は消化しているってのに。
結局、理解までのタイムロスと、真面目さによって生じるタイムロスで他の人に大きく後れを取り、結果的に解いた問題の絶対数は大幅に少ないんです。
因数分解なんて所詮は量。
あの子はそれが足りないので結果的に小テストも散々で…。なんでこのクラスになったんですか?
すると真田はう~ん、やっぱり…と唸った後、春期講習で見ても全然ついてこれなかったんだよなぁ~と語ります。じゃあなぜこっちに?
「校内テストで465とか取るんだよ」
「ええ~っ?ウソ?!」
「ホント(笑) だから多分、自分では結構実力が上の方だと思ってるんだろうけど…」
「いや~…ありえない…。悪いけど全然できません。関数なんて一問も自力で解けませんよ。なのになんで?」
不思議に思っていると、真田先生は「去年のYみたいなやつと思えばいいんじゃないかな」と笑う。
去年のY…
いや~…あの子には数学で何回同じことを説明したかな。
手を変え品を変え説明してもポカーン。
ゆ~っくりかみ砕いて説明してようやく分かったと言ってくれるも、その頃には他の人は次のページに進んでいる。集団指導ながらあの子に対する個別指導にどれだけ時間が割かれたことか。
真田先生に何回も一つ下のクラスの方がいいと進言するも、クラス分けは偏差値と得点できっちり分けます。で、テストになると…これが不思議と点数が取れる。
模試では、75点も取れば偏差値が60を超えます。で、その子は難しいのは一切解けませんが、基本問題を何回も見直すことによってきっちり75点を取り、数字的に基準をクリアとなっていたのでした。(今年、南高合格)
ふ~ん…ああいうタイプはなかなかいないと思っていたけど…そっか…今年も手がかかるな(笑)
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入塾から約1か月がたった4月末。
小テストはボロボロ、直しにも時間がかかる、理解にも時間がかかるというので、その日30分延長してやり方を教えたあと、お母さんのお迎えの車まで生徒と一緒に行きました。
ビックリして窓を開けるお母さんに丁寧に頭を下げた後ご挨拶。
すいません、これから毎回30分後にお迎えに来てもらっていいですか?ちょっと数学に時間がかかるもので―
それから1か月。
最近は、この子の授業前の努力もあってほとんど手がかからなくなってきました。
小テストも以前のような2,30点台は減り、7割は取れるようになっています。
頭の回転や瞬発力は確かに周囲より遅い。
でも、それをカバーするぐらいの授業前後の地道な努力で、2か月でここまで成長してきました。
今思うと、この子が校内テストで高得点が取れたのは、勉強に対する愚直さ、ひたむきさではないかなと思っています。
今日、五橋中学校の生徒が学校のテスト範囲が出たことを報告してくれました。
明日は土曜日。
次は日曜日。
たっぷり時間がありますね。(※名取は中総体でした)
A子さんは決して頭がいいとは言えないけど(失礼!)
こういうときこそ、キッチリ計画を立ててやるんだろうなぁと。
やっぱり、やった人には敵わないということだな。
