もう5月末。そろそろ校内テストの足音が聞こえてきました。
中1は中学校に入って一発目の試験だから塾としては彼らになんとか好成績を取らせたい思いがあります。
でも…いまだにできないのが英単語なんです。
あ、もちろん、教科書の初めに載っているegg、book、pianoの類は書けますよ。
でも、月(January,February…)、
曜日(特にTuesday,Wednesday…)、
数字(特にthirteen,forty…)
序数(first,second…)
になると、なかなか書けないのです。
もっとも、これらが校内テストにバンバン出ることは無いと思いますよ。でももし100点阻止のために2,3問出たら…。
クラスの大半が書けない中、自分だけが書けたらきっとうれしいだろうなあと想うんです。
そんな思いで毎週毎週テストするのですが、、、
なっかなか書けないんですよねぇ…。
(もちろん一発ですべて記憶できる暗記が得意な子も数人いますが)
(ああ、どうしよう…
あまり単語単語と言い過ぎて英語嫌いになられては困るしな…)
私は授業の最後、ホワイトボードに次回の宿題を書くとき意を決してみんなに言いました。
「さあ、次回も単語テストやるぞ!
ところでもう何回もやったな!
毎回予告しているのに!
決まった範囲からしか出さないのに!
毎度毎度ハズしてくれるのはいったいどうしてだろう!
もし今度できなかったらどうしてくれよう!」
頑張って歯を食いしばって目を吊り上げながら言うと、マジメ女子軍団を筆頭に声が上がりました。
「先生!次のテストは何問出るんですか」
「一問何点ですか」
「今日出たやつはまた出ますか」
「何点取ればクリアなんですか」
ある人は不安そうに、ある人は真剣に、ある人は笑顔で、次々とどうでもいい質問が。
「ふふふ、バカだな(笑)
お前らは問題数によって勉強量が変わるのかよ(笑)!」
みんなの切実な感じがあまりにおかしくてつい吹き出してしまいました。
(ああ…笑ってしまった…
せっかく眉間にシワを寄せて凄みを出したのに…
塾の小テストがクリアできなかったからと言ってさしてキミたちの身の上になにかが起こるわけではないだろうになぁ。
このマジメっぷり。この中1特有の必死な感じがカワイ良すぎるんだよなぁ…)
サッと生徒たちを観察すると、私に笑顔が見えたからか、彼らも急に緩んだのが分かりました。
(ほうらこれだ…。
オレは甘いな…。
これでやつらは次回ダメでもお咎めなしと思ったな…クソ…)
自分の優しい笑顔を呪う。
あ~あ…もし俺が関西学院大アメフト部の監督みたいな顔だったらなぁ…
「次回!」
私は声を荒げました。
「もし次回の単語テストがダメだったら!
合宿するかんね!」
(つづく)
