前回ブログで紹介した二高生。その日は物理と数学の予習・復習をやっていきましたが、学校からはほとんど課題が出ていないとのこと。彼はそこに漠然とした不安を感じていました。
宮一や三高、南なんかはこれでもかというぐらい課題が出ていて、それらの高校の最近の躍進ぶりには目覚ましいものがあります。彼はその辺も承知しているからこそ、このままで大丈夫かと思ったようですが…
(ふうん…
課題が出された方が幸せか、無い方が幸せか。
これは人それぞれじゃないのかなあ。
自分は高校時代、宿題がないことにホント感謝した。
おかげで部活とバイト、そして当時熱中していた麻雀に全力でハマることができた。楽しかったなぁ。
平日はそういう暮らしだけど、土日は数学。
朝から夜更けまで数学にハマっていた。
もし古典とか、興味のないほかの科目の宿題が学校から出ていたらと思うとゾッとする。
朝から晩まで一日15時間なんて絶対勉強できなかったろうし、おそらく数学も大学合格レベルまでは育っていなかっただろう…)
「そういえば、GW中に一高の同級生と飲んだんだけどさ」
私はふと思い立って男子に話し始めました。
「一人は歯科医で一人は市役所勤めでね。
やがて昔話に花が咲いたんだ。
そしたら二人とも、工藤は隙あらば勉強やってたよなって言うんだよ。
まったく信じられなかったな。
隙あらば麻雀だろ?って言うと、
違う、昼休みとか放課後とか、とにかくちょっと気がつくと数学をやっていたと。いや~自分の中では平日に勉強をやった記憶はほとんどないんだけどな~(笑)
でもそのとき、アッと思った。
つまりオレの中ではそもそも勉強を勉強と思っていないのかも。
趣味なんだな。楽しい遊び。だから今もこの仕事をしてるんだろうな(笑)
そういう人にとって学校の課題はどうだろう。
刺激のあるものならうれしいけどね。でも実際は、宿題というのは大半は無理やりやらせられるものだろ?それではオレの場合、集中力も意欲も続かなかったと思うね。
つまり二高はそういう学校だということだろ。
言われたからやるというのじゃなくて、興味の赴くままに各自研究しろと。
生徒が超ハイレベルじゃないと成り立たない図式だろうけどね。
ということで、まあお前の場合は、取りあえず今は研究すると言ってもまだそんなに学問が深くないからさ、その数学と物理の予習か、それと英単語は欠かさずやっておいた方がいいぞ」
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少し離れたところに別の学校の高2女子。
数学は全然分からない、これが好きだなんて信じられない、楽しい?いったいどこが楽しいんですか!と言ってはばからない人ですが、自習に来たときはいつも数学とにらめっこしています。
「数列か~。ここは一番楽しいところだな」
笑いながら声をかけると、女子はまた始まった…という顔をして、「もう問1から何を言ってるか分かりません」とため息。
「でしょうねえ…」
ふと、気になって尋ねました。「それは宿題なの?」
「いえ、全然分からないからもう一回問1からやってるんです。宿題はこっちです」
示された方を見ると、数Ⅱと古典のテキスト。
ふうん…
ってことは、宿題とは別に、自分で弱点克服のために研究をしてたんだね…。
与えられたもの以外に率先して勉強をする人。
それは、勉強がよほど好きか、
またはよほど危機を感じているか、どっちかなんだろうなと。
でもそんな人は稀で、大部分はそのどちらでもない。
だから課題は必要なんだろう。
結論としてはそんなふうに思っています。

